2016.09.25

小説『雲のむこう、約束の場所』

雲のむこう、約束の場所


映画版はとても難解なうえに、全てを回収しないまま終わってしまった印象だったのですが、小説版を読んでようやくこの壮大なストーリーの全貌を見通すことが出来ました。


(以下ネタバレあります)

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2016.09.23

小説『言の葉の庭』

小説 言の葉の庭 (角川文庫)


新海氏による小説『言の葉の庭』を読了。余は満足じゃ。


もどかしくて仕方ない。ふたりのその先を見たいと思ったなぁ。


映画『言の葉の庭』を観終わった後の感想がコレでした。雪野と孝雄の「ふたりのこれから」を予感させてくれる終わり方をしてくれてはいたけれど、だからこそ叶うことなら行く末を見届けたいと思いました。

小説には「ふたりのこれから」が描かれていると知り、わくわくしながらとどまること無くグイグイと読み進めていきました。

(以下ネタバレ要素あります)

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2016.09.20

忘れたくないことを 忘れてしまったことだけ 憶えている

小説 君の名は。 (角川文庫)


小説『君の名は。』は新海氏自身によって映画公開に先駆けてノベライズされた作品。

当初、新海氏は「この作品の小説は書かない」と言っていたそうです。確かにテキストでは、物語にとってとても大切な糸守の町の様子、湖の様子、御神体の山の様子を映像のようには伝えきれないですからね。

小説を読みながら映画館で観た瑞々しいふたりの表情や、美しい糸守の風景がよみがえったけれど、もしも映画より先にこの小説を読んでいたら、どう感じたのだろう?

でも映画館では涙のひとつも零れなかったけど、小説のラストシーンでは堪えきれませんでした。丁寧に丹念にじっくりとあの物語を、あの場面を味わえてよかった。


君の名は。 Another Side:Earthbound (角川スニーカー文庫)


そしてもう一冊。著者は新海氏ではありませんが、『君の名は。』をさらに掘り下げる作品です。とても人気があるようで、Amazonでポチったら出荷が実に9/27。待てません。というわけでKindle版で購入しiPhoneやMacで読みました。

瀧が糸守で過ごしていた時間がブラジャーを中心にたっぷりと語られる序盤、とても楽しく読めるに決まってます。そこだけでも買った価値がありましたわ。そしてテッシーや四葉から見た瀧入りの三葉が語られた後、四葉も遂にタイムフライヤーに...。

そして最後に映画では最もミステリアスだった三葉の両親のエピソードが語られます。この章は非常に読み応えがありました。映画『君の名は。』がご都合主義だと残念に思った人にこそ読んでもらいたい。(1年半、映画作りの一員として携わったRADWIMPSの挿入歌も併せてじっくり聴いてもらいたい)まぁ「曜日の確認くらいするだろ普通」って人には通用しないですけどね。

とにかく。映画『君の名は。』が大好きになった方は、『君の名は。 Another Side:Earthbound』を読まれることを強くおすすめします。新海氏ノベライズの方も最後の数ページのために読んでも良いかも。

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2016.09.19

小説『秒速5センチメートル』

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我ながら熱しやすいミーハーだ(^_^;)さてどれから読もう。うん、やっぱりページ数の少ない本からだよな。


小説 秒速5センチメートル (角川文庫)


読んでよかった。

新海誠自身がノベライズしたこの作品を読んで、映画を観て激しく揺さぶられた心が少し安定し、抉られた心も少し癒やされた。そして2つのことについて自分語りしたくなった。

ひとつめは『初恋』との折り合いについて。私自身も初恋に対する扱い方は、作中の貴樹くんと同じ。いつまでもグジグジと、そしてこれからもずっと堂々巡りにさせて大切にしてしまうのだと思う。

「あの時、◯◯していたら、どうなっただろう?」ふとした時にそんなことを考えている自分がいます。タラレバを30年も。

初恋は制御が効かない。寝ても覚めてもその娘のことばかりを考え、日に日に「好き」という感情を自分勝手に積み上げて、胸が締め付けられてもどかしくて苦しくてどうしようもなくなってしまう。

他人を死ぬほど好きになるという初体験は、幼い自分を暴走させ「相手も自分と同じだけ好きになって欲しい」という自己中心な願望となり、そんな叶わぬ願いはいつか弾けて、自分の中にいつまでも消えない傷跡として残る。

初恋に破れたあと、何度恋愛をしても、生涯の伴侶を得たとしても、初恋の人は常にあの時のままの姿で記憶に残り、そしてあの時の胸の苦しみは瞬時によみがえる。いつまでもそれに執着するのは、よき思い出にできない自分に残る幼さなのだろう。

ふたつめは『自分の居場所』について。

作中の貴樹くんは、いつでも自分の居場所にどこか違和感を覚えていたように感じました。これもすごく共感を覚えました。人生の半分を消化した自分も常に自分の居場所を探しながら生きている気がしたからです。

「自分はここにいるべきなのだろうか?自分はどこにいるべきなのだろうか?」生活の場でも、仕事も、恋愛も、時に切り拓いたり、時に流されたりしながら、多くの人が確証を得られないまま生きているんじゃないだろうか。

『初恋』に執着し『自分の居場所』に迷う作中の貴樹くんは、自分の分身のようでした。「あなただけじゃない、わたしもいっしょです。きっとみんなもいっしょだとおもいます」と新海誠に、そう言ってもらったような気がしました。

一方の明里ちゃんは『初恋』の人である少年時代の貴樹を自分の一部として認め、迷いなく貴樹とは無縁の『自分の居場所』に進んでいきました。「あなたの初恋の相手も.....ね、きっとそうですよね。お互い頑張りましょう」と苦笑いしながら激励してもらったような気もしました。

まったく感想文にならないけれど、『秒速5センチメートル』は映画も小説も忘れられない作品になりました。

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2016.09.18

『万能鑑定士Q』シリーズの完結

探偵の鑑定1 (講談社文庫) 探偵の鑑定2 (講談社文庫) 万能鑑定士Qの最終巻 ムンクの〈叫び〉 (講談社文庫)


万能鑑定士Qシリーズが遂に完結しました。いまさらですが積ん読を消化したタイミングで申し訳ありません。

2014.05.28 万能鑑定士Qの謎解き

自分の過去記事によれば『万能鑑定士Q ムンクの叫び』は2年前の8月に刊行されるはずだった作品ですが、松岡氏はこの後Qシリーズを放置。一方で『探偵の探偵』シリーズや『水鏡推理』シリーズを新たに立ち上げ、相変わらずの精力的なペースで巻を重ねておりました。

『探偵の探偵』シリーズはお付き合いしましたが、『水鏡推理』シリーズは一作目だけ読んで、そのまま松岡作品への興味を失っていきました。

今年の春になって『万能鑑定士Q』シリーズと『探偵の探偵』シリーズのクロスオーバー作品である『探偵の鑑定 Ⅰ』『探偵の鑑定 Ⅱ』が刊行されました。以前も『万能鑑定士Q』と『特等添乗員α』で同じことをしておりましたので、松岡氏のやりそうな手法だなぁと。まぁそれでも『万能鑑定士Q』シリーズは乗りかかった船ですから購入はしておきました。

8月になって『万能鑑定士Qの最終巻 ムンクの<叫び>』が刊行され、いよいよ万能鑑定士Qも完結なんだと発売日に購入し、さっそく読み始めたところこの作品が『探偵の鑑定』から物語が続いていることを知りました。

上手い手だ、松岡氏。さすがだ。

というわけで『探偵の鑑定』2作と『万能鑑定士Qの最終巻』を一気読み。読み始めてさえしまえば、安定の面白さ。3部作の道中、ふたりの関係性があってこその物語であるのですが、莉子と小笠原の恋物語が鬱陶しくなったりもしました。永すぎた春というか、この結末まで長かったなぁ。最初から付き合ってきたファンもそうとう待たされたでしょうね。

ちなみに最後まで凜田莉子は桐谷美玲のイメージで読んでました、私は。譲れませんでした。

そうそう、はっきりしないふたりの物語といえば『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズ、刊行ペースが鈍ってますね。楽しみにしているんですが、新作まだかなぁ。


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