サプライズ連続、後半の幕開けから大波乱となりました!
- Women -
[Singles - 4th Rnd.]
Asagoe d 29)Daniilidou 76(4) 46 63
9)Kuznetsova d 27)Pierce 76(5) 62
5)Davenport d 11)Venus 75 64
14)Petrova d 1)Henin-Hardenne 63 62
[Doubles - 3rd Rnd.]
15)Dementieva/Sugiyama d 3)Black/Stubbs 62 64
5)Navratilova/Raymond d Stewart/Stosur 64 63
とにかくまず一つ目のサプライズは浅越のベスト8でしょう!ダニリドゥは勝てる相手だと思っていましたが、やり遂げるところが彼女の素晴らしいところです。浅越の次対戦者はヴィーナスをストレートで破って波に乗るダベンポート。サーブ・ストローク・テクニックともに上回る相手ですが、とにかく気魄のこもったボールを深く入れる彼女のプレースタイルで勝負して欲しい。
二つ目のサプライズは第1シードのエナンをストレートでペトロワ打ち破ったことでしょう。マッチサマリーを見てまず気付くのはエナンの1stサーブの確率が極端に悪かったこと。加えてセカンドサーブからの得点機会が33%しか無いのではエナンといえども勝つのは難しいでしょうね。というわけで女子シングルスのQFは
[Women's Singles - Quarter Finals]
Nadia Petrova vs Svetlana Kuznetsova
Shinobu Asagoe vs Lindsay Davenport
Jennifer Capriati vs Serena Williams
Elena Dementieva vs Amelie Mauresmo
大本命が姿を消した女子シングルスを制するのは誰なんでしょうか。ダベンポート、セレナといったかつての全米チャンピオンやカプリアティなどの地元の強豪に加えGS制覇が悲願のモーレスモにも大きなチャンスが到来しました。もちろんディメンティエワ、クズネツォワ、ペトロワといったロシア勢も可能性あります。悲しいかな浅越を除いた選手全員ですね。女子ダブルスでは杉山/デメとナブラッチ/レイモンドがそれぞれベスト8入り。
続いて男子は
- Men -
[Singles - 4th Rnd.]
1)Federer d 16)Pavel def.
5)Henman d 19)Kiefer 67(5) 63 61 67(4) 30 Ret.
6)Agassi d Sargsian 63 62 62
22)Hrbaty d Rochus 26 36 63 64 60
[Doubles - 3rd Rnd.]
Nadal/Robredo d 4)Bhupathi/Mirnyi 64 64
Gonzalez/Massu d 8)Damm/Suk 36 76(5) 62
Lopez/Verdasco d Aspelin/Perry 36 76(4) 64
男子シングルスきっての好カードだったヘンマン対キーファー戦はヘンマンがキーファーの棄権でからくもベスト8入りです。フルセットのゲームが続くヘンマン、いっぱいいっぱいの状態かもしれませんね。それに引き替えフェデラーは戦わずしてベスト8入り、これは貴重な休養となりますね。アガシもSargsianを軽く捻っております。体力に不安のあるアガシにはコートに立っている時間が少ない方が良いですからね。波乱続きの男子ダブルスではナダル/ロブレド、ゴンザレス/マスー、ロペス/ベルダスコといったシングルスメインの選手ペアがそれぞれ勝利を収めております。男子ダブルス界に地殻変動が起きつつあるのかも知れません。
- Mixed -
[Mixed Doubles - 4th Rnd.]
8)Navratilova/Paes d Sharapova/Mirnyi 64 64
- Junior -
[Girls' Singles - 1st Rnd.]
Krajicek d Morita 60 64
[Girls' Doubles - 1st Rnd.]
Kim/Morita d Cibulkova/Marinovic 26 63 62
ミックスではナブラッチ/パエスがシャラポワ/Mirnyiを破っております。これでシャラポワの全米は終わりました。今回のGSは綺麗どころがすっかり淘汰されてしまい残念です。ジュニア部門に出場している森田あゆみ選手、シングルスは1回戦負けですがダブルスでは1回戦突破です。貴重な経験を出来るだけたくさんして帰国して欲しいですね。
9日目の気になるカードは...
[Men's Singles - 4th Rnd.]
Beck vs 4)Hewitt
Berdych vs Haas
18)Robredo vs 2)Roddick
28)J Johansson vs Llodra
[Men's Doubles - 4th Rnd.]
Gonzalez/Massu vs 3)Knowles/Nestor
[Women's Singles - 4th Rnd.]
6)Dementieva vs 2)Mauresmo
8)Capriati vs 3)Williams
[Women's Doubles - 4th Rnd.]
5)Navratilova/Raymond vs 2)Kuznetsova/Likhovtseva
[Mens 35 Doubles - 1st Rnd.]
Davis/Pate vs J Arias/A Krickstein
[Ladies Sr. Doubles - 1st Rnd.]
Novotna/Wade vs Russell/Smith
男子シングルスでは対ロブレド戦でロディックの好調さが本物かどうか見定めることが出来そうです。ロブレドに圧勝するようなら最近目覚ましい活躍をしているヒューイットも蹴散らしてファイナルまでノンストップでしょう。
女子シングルスはディメンティエワ対モーレスモとカプリアティ対セレナという好カードが二つ行われます。エナンが姿を消しただけに4選手とも燃えるでしょうね。両試合ともどちらが勝ってもおかしくありません。個人的にはモーレスモにグランドスラムを獲って欲しいのですが...ココ一番の弱さがあるから今度も無理かなぁ。
さて白熱の男女単複の他にシニアのゲームも行われているのですが、丁稚にとっては非常に懐かしい名前を発見してしまいました。ジミー・アリアスとアーロン・クリックスタインです。かつての天才少年ふたりがペアを組んでダブルスに挑むなんてワクワクします。アリアスといえば「8の字スイング」、これでもかと大きなループを描いてテイクバックしインパクトからフォローもメチャメチャ大きく斜め上に振り上げるスイングでした。横からラケットの動きを見ると「8」の字のようだったのでこう呼ばれていた気がします。レンドルの肘からテイクバックするコンパクトでシャープなフォアも格好良かったけど、彼のダイナミックなフォアハンドにも憧れたもんです。クリックスタインは今でこそよく見掛けますが当時としては異端に近い超厚いグリップ(エクストリームウエスタン)でフォアを打っていた記憶があります。
どちらも将来を嘱望されたけれど志し半ばでツアーから去って行った天才少年。エキシビジョンの一環でしょうけれど再び華やかな舞台に出てくるということは、プロ生活で負った心の傷もしっかり癒えたのでしょうね。
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