【1stレビュー】SIGMA50mmF1.4EX DG HSM 〜 レンズメーカーの誇りと自信そして矜持
このレビューは「みんぽす」の無償商品貸出しを利用して書かれています。(詳細は末尾で)
来ました!遂に待ちに待ったレンズが我が家にやって来ました!嗚呼、モノフェローズになって良かった!
SIGMA 50mmF1.4EX DG HSM(ペンタックスマウント)がみんぽすさんから貸与されました(^_-)くぅ〜嬉しいなぁ!
50mmF1.4というスペックのレンズ、実は持っています。中古で入手しましたが純正のFA50mmF1.4です。
焦点距離50mmというのは35mm判カメラの標準レンズですから、大口径(明るい / 取り込む光量が多い)のF1.4でも流通量は多いですし安価ですからね。貧乏なボクでも存分に大きなボケを楽しませてくれてます。たぶん一眼レフを使っている方なら50mm単焦点を1本は持っているでしょう。(参考リンク:標準レンズ@Wiki)
この大口径の50mm単焦点レンズは各マウントとも安価に販売されています。キヤノン様に至っては50mmF1.8が1万円を切る価格で販売されています。これは「撒き餌レンズ」と言われ、このレンズを買ったが最後ズブズブとレンズ沼に足をとられていくと聞きます。
確かに大口径50mm単焦点レンズの写りは、コンデジやコンパクトフィルムカメラと全く違う表情を見せてくれますからね。かくいうボクも中古で安く買ったFA50mmF1.4をきっかけに明るい単焦点レンズ沼にどっぷりと.....
■ レンズメーカー「シグマ」の誇りと自信。そして矜持を示すレンズ
各マウントとも純正で大口径50mmレンズが用意されています。そして一眼レフカメラを使う愛好家の殆どがすでに50mmレンズを持っている。じゃ何故、そんなに厳しいゾーンに新製品をシグマは送り込んだのでしょうか?
レンズメーカー「シグマ」の誇りと自信そして矜持を示すためでしょう。
いやもちろん、後述しますがビジネスチャンスは大きく広がって来ているのは事実なんですけども、写真愛好家に50mm単焦点の買い替えや買い増しを喚起させるのは並大抵のことでは無いのも現実なんです。
そこに敢えて、しかもズームレンズ全盛の現代にごくありきたりのスペックである「50mmF1.4」を投入するんですから、絶対的な自信が無ければ出来ないことなのであります。
■ シグマ、満を持して攻めへ転じる
ありきたりのレンズ。それが50mmF1.4ではありますが、ほぼ全ての純正50mmレンズがフィルム一眼レフ華やかりし頃の設計のまんまなのであります。つまり光学的にもコーティング的にも古いっちゅうわけなのです。
ま、それは理由もあるんですよね。フィルム一眼レフの50mmとデジタル一眼レフの50mmとでは画角が異なってくることが大きな理由のひとつかと思います。
フィルムが一般的だった時代、50mmがまさに標準レンズとして使えたんです。極端なパースペクティブも無く、被写体と適度な距離をとって撮影ができて、絞りを開ければ望遠的に絞れば広角的にも使える画角だったから。
フィルムでの50mmの画角に近くなるSIGMA30mmF1.4(35mm判換算45mm相当)での作例を掲載してみます。
K10D | SIGMA30mm | 1/400 | F5.6 | ISO100
K10D | SIGMA30mm | 1/50 | F2 | ISO200 | -0.3EV
K10D | SIGMA30mm | 1/20 | F1.4 | ISO800
ところがデジタル時代、コスト面もありフィルムよりもフォーマットの小さいAPS-Cサイズのイメージセンサーを多くのカメラメーカーが採用しました。
APS-Cサイズというのは撮像面が小さい分、フィルムよりも狭い範囲しか写すことが出来ません。各社多少の差はありますが、焦点距離の約1.5倍相当の画角になるんです。つまり50mmをデジイチに装着すると75mm相当の画角になり、標準レンズというよりも中望遠レンズになるわけです。
K10D | FA50mm | 1/60 | F2.0 | ISO160
75mmの画角はポートレートなどにはもってこいの画角ですが、やはり何気ないスナップなどでは距離を取らないと切り取る感覚になり標準レンズとしては少し長くなってしまうんです。
ズーム全盛 + 中途半端な画角
デジタル時代の50mm単焦点はそれ故に各メーカーともフィルム全盛時代に設計開発したまま手直しせずにそのままラインナップに放置され、その代わり高性能なズームレンズ開発に注力してきたわけです。
ところが時代の流れ、35mmフィルムと同じ撮像面の大きさのイメージセンサー『フルサイズ』が登場し、年を追うごとにセンサーのコストも下がり、ごく一般の写真愛好家でもフルサイズのデジタル一眼レフが手に届くところまで来ました。
まさにその端境期!そこで満を持してフルサイズ対応のシグマ製『50mmF1.4』の投入なのです!
「いつかは...」とシグマ社長自らが語っていた50mm。まさに機は熟したと判断し、贅の極みを尽くして市場に投入されたわけであります。
■ 敵はツァイス?でもシグマは超音波モーターだぜ!
フルサイズ時代到来に呼応して、新設計の贅沢な50mmを投入したシグマですが、敵が居ないわけではありません。
![]()
Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZK
構成:6群7枚 / 画角:46° / 絞り羽根 : 9枚 / 最小絞り:F16 / 最短撮影距離:45cm / フィルター径:58mm / 最大径×全長: 66mm×45mm / 重量:330g
マウント: ZF(ニコンAi-S)ZE(キヤノンEF) ZK(ペンタックスKA)ZS(M42スクリュー)
ツァイス様であります。Flickrなどでこのレンズでの作品などを拝見しますと、そりゃもうハッとするような鮮鋭度と、うっとりするようなボケ味が混在した素晴らしい写真がいっぱいございます。長年放置された純正50mmとは一線を画する美しさに溢れています。
『今こそ渾身の50mmを』と思想を等しくするSIGMA50mmF1.4のスペックも見てみましょう。
構成 : 6群8枚 / 画角 : 46.8゜/ 絞り羽根 : 9枚 / 最小絞り : F16 / 最短撮影距離 : 45cm / 最大倍率 : 1:7.4 / フィルター径 : 77mm / 最大径×全長 : 84.5mm×68.2mm / 重量: 505gシグママウント、キヤノンマウント、ニコンマウント、ソニーマウント、ペンタックスマウント、フォーサーズマウント
ま、光学系とかさっぱりのボクなワケですが(^_^;)あからさまに違うのがその大きさと重さであります。SIGMA50mmF1.4の重さはツァイスのそれはもちろん、E-420をも大きく上回っております。まさにガラスのかたまり!
Planar T* 1.4/50を試す機会がありませんので、その描写力の差を実際に体感することは出来ません。けれど絶対的な差はSIGMA50mmF1.4ならAFが機能することです。しかもHSM搭載。
MFとAFの差は大きいですよ〜。F1.4の大口径ならなおさらです。絞り開放時のピントが合っていると判断出来る「被写界深度」の浅さと来たら、それこそ紙っぺら一枚に近いでしょうからね。
ファインダー性能にこだわり抜いたフラッグシップモデルのデジイチを持っていれば、MFでピントの山を掴むことが出来るかも知れません。でもそこそこのデジイチでは......かなりしんどいんじゃなかろうか(^_^;)
ま、AF性能の信頼性に若干(ではない場合もある)の不安を抱えるK10Dだと、その利点も少しだけ霞みかけますが(・・;)それでもやっぱりMFでの撮影よりもAFでの撮影の方が歩留まりは良いはずです。
というかもう歩留まりが悪いのは慣れっこなわけですよボク辺り(^_^;)腕も悪いくせにボケの大きな明るいレンズが大好きだから。そんなことより超音波モーターには驚いたっす!
K10Dは超音波モーター対応なわけですが、超音波モーター搭載のレンズを1本も持ってないんですよ貧乏人たるボクは。そこへ持ってきて初めての超音波モーターによるAFを作動してみなさいよア〜タ!
ナンジャコリャ〜
ですよ(^_-)もちろん良い意味でね。だって音も無く素早く滑らかにAFするんですからぶっ飛びますよ、そりゃ。今まで盛大に「グイ〜ン」って音を立ててAFが動くのが当たり前だったですからね〜。
ちなみにそこはK10Dですから、合焦スピードの格段の向上とかピントへの信頼性という面では微妙かも知れませんが、「クックッ」ってピントを前後させるだけで感動しちゃいました。これはクセになるわ〜。
■ K10Dとよく似合うじゃな〜い
SIGMA50mmをFA50mmやSIGMA30mmと並べて撮ってみました。いやぁ大きいですね〜。でもK10Dにガチャリと装着すると....
うぉ〜カッコいい!K10Dの格が一段上がったかのような感じです。戦闘能力を隠さない、分かりやすいコスメティックなSIGMA50mmが大好きです。
■ さ〜て撮るぞ!ってみんな帰省しちゃったじゃん
SIGMA50mmF1.4着荷の直前に新幹線に乗ってしまった子供たち(-_-;)嗚呼、当分被写体居ないじゃん。
でも撮りたい。でも撮るもん思い付かない。ってわけで作例が少ない上に、どうでも良い駄作ばっかりで申し訳ございません。
K10D | SIGMA50mm | 1/800 | F1.4 | ISO100 | -0.3EV
K10D | SIGMA50mm | 1/60 | F1.4 | ISO100 | -0.3EV
K10D | SIGMA50mm | 1/160 | F2.2 | ISO100
K10D | SIGMA50mm | 1/60 | F2.0 | ISO160
K10D | SIGMA50mm | 1/500 | F5.6 | ISO100
K10D | SIGMA50mm | 1/30 | F2.0 | ISO400
もうちっと気張って色んなもの撮っておかないと......(^_^;)っていうかセンスと腕がやっぱり欲しい。何気ない場所を作品にまで仕立て上げるセンスと腕が....。
このレビューで使用されている商品はWillVii株式会社が運営する レビューサイト「みんぽす」が無償で提供しています。本レビュー掲載は無報酬です。
また、WillViiは掲載内容に一切関与していません。(本情報開示と事実誤認時の修正を除く)レビュー商品無償貸し出しサービス「モノフェローズ」に関する詳細はこちら。(WillVii株式会社みんぽす運営事務局)
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