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2010.03.02

【3rd レビュー】SIGMA APO 70-200mmF2.8 ⅡEX DG MACRO ~ 自慢の飛び道具にするには腕も慣れも要す

このレビューはWillVii株式会社が運営する国内最大級家電・ゲームレビューサイト「 みんぽす」から商品を無償でお借りして掲載しています。(詳細は末尾で) みんぽす


さて「SIGMA APO 70-200mmF2.8 EX DG MACRO」の3回目。いよいよ作例もそこそこ撮れてまいりましたので、この大口径望遠ズームレンズの描写性を探ってみたいと思います。


■ 先ずはさておきボケ味が知りたい!


後ろボケオタクとしてはやはり一番に気になるのがボケ味です。望遠でかつ大口径、かなりの出費を覚悟しないと得られない機材ですから、否応無しに期待しちゃいます。ピント部分はシャープに浮き立ち、アウトフォーカス部分は大きく柔らかくボケてくれるはずと。

日暮れの参道
K-7 | SIGMA70-200mm | 1/500 | F2.8 | 200mm | ISO100 | -0.3EV | JPEG


K-7 | SIGMA70-200mm | 1/500 | F3.5 | 180mm | ISO100 | -0.7EV | JPEG

2月はひっそり、氏神様
K-7 | SIGMA70-200mm | 1/250 | F4.0 | 70mm | ISO100 | -0.3EV | JPEG


K-7 | SIGMA70-200mm | 1/125 | F2.8 | 70mm | ISO100 | JPEG

ワイド端からテレ端まで開放付近でのスナップです。ボケ味云々よりも非常に線の細い端正な写りにため息が出ますね。もちろんボケ味だって柔らかく自然で好ましく思います。

墓地とお地蔵さんと枝垂れ梅
K-7 | SIGMA70-200mm | 1/160 | F5.6 | 70mm | ISO100 | -1EV | JPEG

ワイド端で2段絞って被写体から距離を取れば、被写界深度を確保したキッチリとした作画も出来ます。多彩な表現手法を選択できるのは明るいレンズならではですね。


■ 最短撮影距離1m!スナップにも使いやすい!


長くて重いSIGMA70-200ですが、明るいので焦点距離が長くても十分なシャッタースピードが稼げますし、ズーム全域で最短撮影距離が1mと望遠レンズの割に被写体に寄れるので、実はスナップにも使いやすいことに気付かされます。(実は手ブレとはお友達)

もちろんこの鉄下駄レンズを振り回せるだけの気力体力を要しますがね(^_^;)

例えば先の作例最後のタンポポ大のヒナギク(?)に寄りますと...


K-7 | SIGMA70-200mm | ISO100 | 1/125 | F2.8 | 200mm | JPEG

このぐらいまで寄って可愛らしい花を大写しにすることが出来ます。MACROの表記に偽り無しですね。

ヒナギク / Daisy
K10D | Tamron90mm | 1/200 | F4.5 | 90mm | ISO100 | JPEG

さすがにマクロ専門のタムロン90には近接能力で劣りますけど、ここまで大写しにすることもそう多くありませんし、ホントに楽な姿勢からズームリングをテレ端に回すだけで、小さいモノを大きく写せますから楽しいです。

もちろんマクロ撮影を楽しんだ直後にレンズ交換無しで...


K-7 | SIGMA70-200mm | 1/250 | F11 | 200mm | ISO125 | -0.7EV | JPEG

上空を旋回するトンビを撮ったり

ひこうきぐも
K-7 | SIGMA70-200mm | 1/250 | F11 | 200mm | ISO125 | -0.7EV | JPEG

す~っと伸びていく飛行機雲を撮ったり

目線の先にワンコ
K-7 | SIGMA70-200mm | 1/125 | F4.0 | 200mm | ISO400 | -0.3EV | JPEG

犬の存在にびくつく猫を撮ったりも出来ます。

いやぁホント、欲しい焦点域をすべてカバーしてくれる万能スナップレンズですよ。ただし持ってる機材が相当いかつくなってしまうので、街角スナップにはみてくれ的に全く向きませんがね(^_^;)


極端に被写界深度が浅くなる最短撮影距離でのマクロ撮影、絞り込んでいくとどうなるかも一応検証...


- F2.8(開放) -

- F5.6 -

- F8.0 -


この検証は特に要らなかったかな(^_^;)でもまぁやっぱり背景がうるさくならず、かつ先鋭度が高いのはF5.6あたりかなと思ったり。


■ 問題はポートレート方面だ!運動会方面だ!


70-200F2.8というのは最強のポートレートレンズです。これは紛うことない事実のはずです。子供撮り専科のボクですから、この方面にこそ「このレンズの必要性」を感じているわけであります。

被写体となる子供がパッと浮き立つ。そんな一枚を運動会で多用するであろう300mmという焦点域まで実現したいからこそ、ステップアップを思案しているんですから。

被写界深度、あっさ
K-7 | SIGMA70-200mm | 1/800 | F2.8 | 200mm | ISO200 | -0.3EV | JPEG

公園で遊ぶ我が子をテレ端の開放絞りでパチリ。

ふ~ん。なるほど。

いまいちテンションが上がらない。テレ端でこれだけの写りなら文句ないじゃないか。でもどうしたことか何かこう納得いかない....。

ボール行きましたよ~
K-7 | Tamron90mmMacro | 1/200 | F2.8 | 90mm | ISO200 | -0.3EV | JPEG

ポートレートマクロレンズとして定評のタムロン90mmの同じぐらいの距離からの一枚。上の写真と較べると同じ開放絞りでも圧倒的に70-200mmの方がボケも大きく、圧縮効果もあいまって被写体が際立っています。

しかしながら...

おぉ美しいね〜
K-7 | FAJ75-300mm | 1/800 | F7.1 | 300mm | ISO200 | +0.7EV | JPEG

同じ距離感ならば手持ちの廉価な運動会主砲レンズの方が被写体の際立ちが顕著だからです。


K10D | FAJ75-300mm | 1/500 | F8 | 300mm | ISO100 | +.07EV | JPEG

被写体の大きさを揃えてもやはり35mm判換算で150mmの差が大きいのか、被写体の際立ちもボケの大きさも廉価レンズの方が上回っているように感じられます。

図らずも15000円前後の廉価な望遠ズームでも、十二分に運動会の主砲レンズたり得ることが証明されてしまったのだろうか?大枚はたいてステップアップする必要性は無いってコトか?

いやまだ結論付けるのは早計。

上の写真をよく見較べてみると、FAJ75-300の被写体の際立ちは素晴らしいけれど、溶けた背景とのコントラストで際立っているだけで、決して背景と被写体の分離が良くは無い。被写体自体は平面的で、奥行き感というか浮き立ちというか生々しさという点ではSIGMA70-200の方が上回っているように感じます。

ただ今度は、最も被写体が浮き立って生々しいのがタムロン90だということに気付かされます。この原因はハッキリしています。SIGMA70-200で撮った一枚はピントが来ていないからです。

通常人物を撮る場合は近接する瞳にピントを合わせるのがセオリーなのですが、上のSIGMA70-200の一枚は右肩付近、いや右肩よりも前で合焦している様にも見えます。つまりピントを合わせるべき瞳部分はすでにアウトフォーカスとしてボケ始めているから、被写体が浮き立ってこないのではないでしょうか。

SIGMA70-200が本来持つエッジ立つ様な先鋭感を撮り手のボクが再現し切れていないんです。

大口径レンズゆえ、ペンタックスユーザーゆえ

明るいレンズ好き、しかもAFに弱点を感じさせるペンタユーザーですから、こういうことには慣れっこです。同じSIGMA製で大口径単焦点標準レンズである30mmF1.4を愛用しておりますが、実は今使っている30mmF1.4は2本目。最初に買った30mmF1.4はどうにもこうにもピントが合わず、頭に来て売却してしまった過去があります。

AFのズレ、こういうコトはよくあってはいけませんが、時折あることなのです。レンズメーカー製だから頻発するとか、純正だから絶対大丈夫っていう話しでもありません。これはレンズ個体とカメラ個体の相性的な部分もあると思うんです。

いやちょっと待てよ。まだAFのズレとは断定出来ない。

大口径ゆえに被写界深度が浅い。被写体や撮影者が合焦からレリーズまでに微妙に動いてしまっていたり、手ブレや被写体ブレによってシャープネス不足に陥っているのではないか?いやもしかすると中央一点で合焦させてからフレーミングしていることで誤差が生じているのかも知れない。

K-7は20本までレンズごとにAFの微調整を変えて記憶させておくことが出来ます。「AFのズレ」と確信出来るまではこのまま弄らずに撮ろう。だってAF微調整って難しくてややこしいんだもん(^_^;)いやホントに。合わせたはずがよっぽど酷くなったりするんですから...


■対応策その1 ... 絞って被写界深度を稼ぐ

あぶね!って言っても
K-7 | SIGMA70-200mm | 1/320 | F5.6 | 70mm | ISO100 | JPEG

これは意味ありませんな、せっかくの大口径を使う。どうしても外せない場合以外は却下です。

■対応策その2 ... 彩度とシャープネスを上げる

ペンタックスデジイチのJPEGは結構濃厚な色。なのでカラーモードをデフォルトの「鮮やか」ではなくて彩度を抑えた「ナチュラル」で撮り続けてきたのですが、もしかするとこのSIGMA70-200装着時にはそれが災いしているんじゃないかと思ったんです。

そこでカラーモードを「鮮やか」に戻し、かつファインシャープネスという描写の線を太くしないでシャープネスを高める機能もONにして撮ってみました。


K-7 | SIGMA70-200mm | 1/60 | F2.8 | ISO800 | 98mm | JPEG


K-7 | SIGMA70-200mm | 1/250 | F2.8 | ISO100 | -0.7EV | 200mm | JPEG

OKAJIMA
K-7 | SIGMA70-200mm | 1/60 | F2.8 | ISO640 | 88mm | JPEG

これも結局は付け焼き刃なわけですが、劇的に変わりました。多少ピンを外しても(手ブレをしても)モニターで等倍鑑賞さえしなければ見られる写真になります。SIGMA70-200がようやく鼓動を始めたような気さえしました。

SIGMA70-200は線の細い描写をする高解像度レンズであると同時に、誇張の無い色乗りあっさり系レンズなのかも知れません。

でもやっぱり、カメラ内部でブーストかけてるようで引け目も感じますし、SIGMA70-200が本来持つ潜在能力を出し切れてもいないわけです。そもそもジャスピンの作例がひとつも無いのは問題だ。

そんな葛藤を解消すべく次回は、フルサイズフォーマットのMFでSIGMA70-200の本来の力を覗いてみたいと思ってます。


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このレビューはWillVii株式会社が運営する国内最大級家電・ゲームレビューサイト「みんぽす」から商品を無償でお借りして掲載しています。本レビュー掲載によるブロガーへの報酬の支払いは一切ありません。レビューの内容につきましてはみんぽすやメーカーからの関与なく完全に中立な立場で書いています。(唯一事実誤認があった場合のみ修正を行います)商品無償貸し出しサービス「モノフェローズ」に関する詳細はこちら

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