このレビューはWillVii株式会社が運営する国内最大級家電・ゲームレビューサイト「 みんぽす」から商品を無償でお借りして掲載しています。本レビュー掲載によるブロガーへの報酬の支払いは一切ありません。レビューの内容につきましてはみんぽすやメーカーからの関与なく完全に中立な立場で書いています。(唯一事実誤認があった場合のみ修正を行います)商品無償貸し出しサービス「モノフェローズ」に関する詳細はこちら。


みんぽすさんからシグマレンズのレビューを承りました。実に3度目、本当にありがたいことでございます。WillVii様、シグマ様、感謝感謝でございます。
今回お借りしましたのは『SIGMA18-50mmF2.8 EX DC MACRO』。(製品ページ)いわゆる大口径標準ズームレンズです。
■ なぜこのレンズを選んだのか?
かつてはK100Dのキットレンズだったペンタックス純正「DA18-55mmF3.5-5.6」やシグマ製の「17-70mmF2.8-4.5DC MACRO」といった標準ズームを所有していた時もございますが、貧乏なくせに次々と機材を入れ替えてきた都合上(--;)いま手元に"標準ズームレンズ"は1本もございません。ま、単焦点レンズの方が簡単ってのもあるんですけども..。
そんなわけで「またいつかは標準ズームを」って気持ちもありますので、F2.8通しのこの標準ズームレンズをお借りして試してみたかったんです。でも実は結構このレンズは地味な存在....。
この18-50mmF2.8の兄弟分でもある17-70mmが、この3月に「17-70mmF2.8-4 DC MACRO OS HSM」(商品ページ)としてリニューアルされたからです。
【17-70mmF2.8-4 DC MACRO OS HSMの売り!】
・テレ端が半絞り明るくなった。
・26-105mm相当とカバー領域広い。
・超音波モーター搭載。
・レンズ内手ブレ補正も選択可能。
・ズーム全域でビックリするほど寄れる。
もしも自腹で標準ズームを買うならば、ノータイムで新しい17-70mmを選びます。でもね17-70mmの重宝さを気に入ったとしても、F2.8通しの18-50mmF2.8の存在はずっと気になると思うんだよね。そこで敢えてこちらを貸していただいたんです。(失礼ですよね)
■ コンパクトなシステムにはピッタリ!
さておき。着荷した18-50mmF2.8を開梱して手に取りますと...
軽い!小さい!
以前使っていた17-70mmと較べると段違いにコンパクトで軽く感じました。F2.8通しだから17-70mmよりも大きくて重いと思っていたからかなり意外でした。
18-50mmF2.8 EX DC MACRO(ニコンマウントのみHSM)
最短撮影距離:20cm / 最大倍率:1:3 / 最大径×全長:79mm×85.8mm / 重量:450g
17-70mmF2.8-4 DC MACRO OS HSM
最短撮影距離:22cm / 最大倍率:1:2.7 / 最大径×全長:79mm x 88.9mm / 重量:535g
たった3cm短くて、たった80g軽いだけなのに、こんなに軽快に感じるものなんですなぁ。他社よりもぐっと凝縮されてコンパクトなK-7にはジャストフィットなサイズですね。持った感じも見た目も良い感じ。
いやまぁキットレンズのDA18-55mmに較べれば長くて太くて重いんですが、ハイスピードなF2.8でこの軽快さは素晴らしいと思います。キットレンズに物足りなくなった人が置き換えるのに最適なレンズだと思います。


ほれ、テレ端でのレンズの繰り出しもかなり控えめ。あんまりグイ~ンと伸びるのはみっとも良いもんでも無いっすから、嬉しい点ですな。ま、その分テレ端の焦点距離も控えめなわけですけども(^_^;)
■ ぐいぐい寄れちゃう!
17-70mmのお家芸かと思っておりましたが、18-50mmもどっこい!ぐいぐい寄れちゃいます!っていうか....
「最短撮影距離ってなんですか?」
だってテレ端だとレンズ前玉に被写体がくっつくぐらいでも合焦しちゃいますから(^_^;)スーパー寄れちゃうレンズってことだけで17-70mmを選んじゃいけないかも知れません。17-70mmと比して最短撮影距離(撮像素子と被写体との距離)自体2cm短くて、レンズ長は3cm短いってことですから、スーパーな寄れ加減はほぼ一緒ですからね。
ただ当然ながらテレ端が50mm(75mm相当)止まりなので、最大撮影倍率(大きく写す比率)は17-70mmに劣りますけれど....
【広角端のたぶん最短撮影距離】

K-7 | SIGMA18-50mm | ISO100 | 1/80 | F2.8 | 18mm | JPEG
【テレ端のたぶん最短撮影距離】

K-7 | SIGMA18-50mm | ISO100 | 1/60 | F2.8 | 50mm | JPEG
ちっちゃい花をこれだけ大写し出来るんですから充分です。マクロ表記は伊達じゃありませんな。いやほんとに前玉に当たっても合焦する勢いですから痛快です。
■ 広角端はこんな感じ
18mmの広角端はK-7装着だと35mm判換算約27mm相当。まぁ28mmって思っとけば間違いないかな。

K-7 | SIGMA18-50mm | 1/20 | F2.8 | 18mm | ISO320 | -0.3EV | JPEG
28mmですから極端なパースがつくわけでもありません。きょうびコンデジも殆ど28mm始まりですから見慣れた画角ですね。

K10D | SIGMA17-70mm(旧型) | 1/60 | F2.8 | 17mm | ISO100
17-70mmの26mm相当のテレ端の方が少し遠近感が強調されて楽しいですし

K10D | SIGMA17-70mm(旧型) | 1/125 | F6.3 | 17mm | ISO100
よりワイド感のある写真が撮れるのは間違いない。ただまぁ超広角ってのは24mm以下だと思いますんで、17-70mmでもちょっと物足りなかったり(^_^;)


ついでによくあるこんなのも撮ってみた。真正面から撮れてなくてごめんなさい。
JPEG撮って出しだと広角端ははっきり歪んでますね。どうしても真っすぐなモノを真っすぐ写したいならRAWで撮って現像ソフトで収差補正って感じなのかな?
まぁ個人的に真っすぐなモノを真っすぐ撮りたいってケースがあまり無いので全く意に介しておりません。じゃぁこんなもん撮るなって話ですな。
■ 望遠端はマクロ撮影とポートレートに

K-7 | SIGMA18-50mm | 1/40 | F2.8 | ISO200 | -0.3EV | 50mm | JPEG

K-7 | SIGMA18-50mm | 1/200 | F2.8 | ISO100 | +0.3EV | 50mm | JPEG

K-7 | SIGMA18-50mm | 1/40 | F2.8 | ISO640 | 50mm | JPEG
マクロレンズや単焦点レンズに付け替えなくても、小さいものを大きく写したり後ろボケを利用して被写体と背景を分離させて写すことが出来ます。
ただ正直、大写しの面でも背景ボケの面でも、そもそも75mm相当って部分も物足りなさは感じます。「もうちょっと小さいモノを大きく」「もっととろけるような後ろボケを」「もっと遠くのものを大きく」ってね。
でもそれはSIGMA18-50mmならではの贅沢な物足りなさ。
なまじ高いレベルでそれっぽく撮れちゃうからなんですよね。キットのズームレンズではこんなに小さいモノを大写し出来ないし、後ろボケもこんなに綺麗じゃないし、そもそもそんなことを求めないし。
■ テレ端を基本に気楽に使ってみたい
寄りも引きも出来ない、レンズ交換も出来ないとかしにくい状況で、泣く泣く撮影を諦めるケースって単焦点派には結構あるんです。そんな単焦点派をホッと楽な気持ちにさせてくれるのがこのF2.8通しのSIGMA18-50mmじゃないでしょうか。
広角単焦点1本勝負、標準単焦点1本勝負、マクロ単焦点1本勝負。日替わりならそんな撮影スタイルも常に気分転換出来て楽しいんですが、どうにも選択に迷う子供とのお出掛けや旅行の時はこのSIGMA18-50mmF2.8とお気に入りの単焦点レンズがあれば幸せになれる気がします。

K-7 | SIGMA18-50mm | 1/800 | F4.0 | ISO100 | -0.3EV | 50mm | JPEG

K-7 | SIGMA18-50mm | 1/160 | F4.0 | ISO100 | 18mm | JPEG
子供撮りやマクロ撮影にぴったりなテレ端を基本にしながら、遠近感を強調した非日常な写真や広がりのある写真を広角端で、たまには見たモノをズームで切り取ってみる努力もしてみたくなってきました。
コンパクトで軽いし、写りもすごく良いし、ボケだって綺麗。なんだか欲張って色々と撮りたいって気持ちにしてくれるレンズですね。
7517-638-166818
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交換レンズ(ペンタックス用)シグマ 18-50mmF2.8 EX DC MACRO ペンタックスマウント
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