哀悼:今日はパリの散歩道を聴く
ロックギタリストのゲイリー・ムーアさん死去、58歳 / ロイター
にわかには信じがたいニュース。でもきっと事実なんだろう。
彼はHRギタリストが腕前ひとつでのし上がれた時代のスターのひとり。ギターに太い弦を張り、弦高も高くセット、そして力強いピッキングでガシガシ速弾きをする...そんなイメージ。
でも彼はHRしか弾けないギタリストではありません、事実キャリア中期にはジャズフュージョンを後期はブルースをと幅広い音楽スタイルを披露しています。
ボクは彼の信奉者というほどのめり込んではいなかったし、最近の彼の音楽活動は全く追いかけてはいません。それでもやはり彼の曲はボクの青春の一頁の端々を彩っていますから、この訃報は悲しかったです。
初めて買った彼のアルバムはコレだったと思います。大韓航空機撃墜を憂いたタイトル曲に象徴されるように、彼には戦争の影が常に付き纏うイメージがあります。やはり北アイルランド出身という背景が大きいのでしょうね。
続く2枚もよく聴きました。アイリッシュなメロディを前面に打ち出した曲もあり、彼がハードな曲と決別を意識し原点回帰を始めた時期でもありますね。
彼の過去にさかのぼり、手癖を弾き散らかす悪いイメージを払拭させたのがこのアルバムでしたっけ。「うわぁホントはテクニック凄いんだな」って見直しましたっけ。
速く弾かない彼こそ、本当の彼の魅力。叙情的で魂揺さぶるメロディを歌いあげる彼こそ本当の姿。祖国を憂い、心に暗い記憶を抱えながら、それはそれは美しい旋律を奏でる。「泣き」なんていう生やさしいギターじゃなくて、ひとつひとつの音符が「叫び」なんだと感じられる。
ゲイリー・ムーアの代表曲『パリの散歩道』の美しくも切ないメロディに、盟友フィル・リノット(故人)の悲しい生い立ちの詩が乗る。これで泣けない人はどうかしてる。
素晴らしい曲を残していってくれてありがとう。
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この記事へのコメントは終了しました。
コメント
ご無沙汰しています。
このニュースは本当に悲しいです。高校生の時にThe lonerを聞いた時の衝撃は忘れられません。あのギターは…魂を揺さぶるのですよね。
ご冥福をお祈りします。
投稿: 下僕 | 2011.02.07 23:50
■ 下僕さんへ
お久しぶりです!お元気ですか?コメントありがとうございます。
悲しいニュースでしたね。青春の終焉を感じてしまいました。
実はゲイリーの訃報を聞いて、一番に思い浮かんだのが下僕さんのお顔でした。下僕さんは愛してらっしゃいましたからね、彼のことを。
The Loner!さすがです!パリの散歩道と並び称される名曲ですね。難解で無表情な速弾きに夢中のイマドキのギター小僧に聴かせてやりたいです。
もっともっとも〜っと評価されても良いアーティストでしたよね。彼はサンタナのようになれたのに...。
投稿: 丁稚 | 2011.02.08 09:50