SIGMA DP1x 買いました 〜 SD1バカ売れ祈念 〜
SIGMA8-16mmF4.5-5.6のレビューは終えますが、これから始まるSIGMAの新しい挑戦をボクなりに応援したいと思っています。
有言実行!
ドン!
ドン!もう四の五の言わずにSIGMAと添い遂げることに決めました。
でもなぜコレを買うことでこれから始まるSIGMAの新しい挑戦を応援できるのか?
■ SIGMAの新しい挑戦とは?
SIGMA SD1
http://www.sigma-sd.com/SD1/jp/index.html
もう発売間近に迫っているであろうSIGMAの新しいデジタル一眼レフ『SD1』、これこそがSIGMAの大きな大きなチャレンジなのです。
SIGMAはフィルムの時代から一眼レフカメラを作り続けております。現行にもSD15というデジタル一眼レフカメラが存在します。しかし『SD1』は型番が示すとおり、今までSIGMAが作ってきたどのカメラとも異なるスペシャルなものなのです。いや、他社のどのカメラとも一線を画すオンリーワンなカメラとなるでしょう。
では『SD1』の何がスペシャルでSIGMAの大きな挑戦となるのか....
前置きの前置きが少し長くなりますが、以前に書いたこんな文章を御覧ください。
イメージセンサーがFOVEON X3であるということ...デジタルカメラはフィルムの描写力を目指して、猛スピードで進化してきましたよね。35mmフィルムの解像力は2000万画素程度とも600万画素程度とも言われておりますが、いずれにせよ画素数ではもう既にデジタルカメラが35mmフィルムを上回りました。その精細な描写力はもはや中判や大判に迫るところまで来ていると聞きます。またセンサーサイズ(受光面積)を35mmフィルム同等にまで大きくすることで、高感度でも低ノイズ高精細な撮影が可能になり一面ではフィルムを凌駕するところまで来ました。
そんなデジタルカメラですが、シグマのDPシリーズを除いて肝心の色の反射(光り)を取り込んでデジタル画像を生成する時にちょっと「ん?」っていう部分があるんです。それはイメージセンサーの前にあるローパスフィルターで像をボカしちゃうこと。どんなに高価で解像力のあるレンズ越しであろうが、フルサイズの最高級イメージセンサーであろうが、一旦ボカして像を取り込んで画像処理エンジンで再度シャープネスをかけて出力しているんです。
嗚呼、もったいない。
どうしてそんなマッチポンプ的なコトをするのかといえば、ベイヤー配列と呼ばれる赤×1・緑×2・青×1(RGB)の各画素をモザイク状に配列するイメージセンサーに由来するんですと。織物などを接写した時など規則正しく並んだ細かい模様がある被写体を撮影すると発生するモアレや、輝度差が激しい輪郭部分に発生する偽色を防ぐために、ローパスでわずかにボカして取り込んでから画像処理エンジンで複雑な計算をして補間してるんですな。
ベイヤー配列の場合、1画素で1色しか取り込まないため、残りの2色は失ってしまいます。青のセンサーに飛び込んできた緑や赤の色は取り込めず、画像処理エンジンで周囲の画素から推測し、複雑な計算によって補間するわけです。ところがその推測が100%というわけではないから、実際には無い『モアレ』や『偽色』が発生するんですな。
一方のシグマDPシリーズが搭載するFOVEON X3は1画素でRGB全てを読み込むことが出来るんです。だから一旦、像をボカしてしまうローパスが不要なのです。ダイレクトに像を取り込むことが可能ってことですね。1画素内に青色→緑色→赤色とそれぞれの色を取り込む3層センサーを設けるFOVEONは、フィルムの多層化構造とよく似ています。というか色の取り込み・取り出しの考え方はまるっきり一緒です。ま、とにかく同じ画素数であるならば解像度はベイヤーにFOVEONが圧勝します。(【2ndレビュー】SIGMA DP2....いやFOVEONが欲しかったんです)
目の部位で高精細な中心視野での視覚に寄与する中心窩(fovea)に由来するFoveon X3というセンサー、元々はFoveon社の製品でした。この特殊な三層構造を持つセンサーに大きな可能性を見出したのがSIGMAだったのです。
当初はkodakもFoveon X3センサーを積んだデジカメを販売していたそうですが、DPシリーズが出る頃にはSIGMAのみが採用するセンサーとなっていました。マイナー中のマイナーなセンサーだったわけです。
ところがSIGMAはたじろぐどころか、そこから再加速します。2008年11月にFoveon社の全株式を取得し完全子会社化したのです。ベイヤー配列センサーとの完全決別宣言です。そしてFoveon X3を自社のモノとして、レンズメーカーという立場から一歩も二歩も踏み込んだ瞬間です。
Foveon X3センサー搭載のDP2で撮った写真の描写力に感嘆したものです。「ローパスレス、全ての画素でRGBを取り込む、デジタル的な補間を行わない」なんと素晴らしいことかと思いましたね。そして真正直なカメラを作ろうとしているSIGMAに心酔もしました。
きっと山木社長もFoveon X3と出会ってすぐに「私が追い求めていたモノはこれだ!」って思われたんでしょうね。一途な思いの結実への第一歩が、高らかな宣言である子会社化だったのでしょう。
でも悲しいかなSIGMAのカメラは、その優れた描写力を多くの方々に認められつつもニッチな市場から抜け出すには至っていません。写真愛好家の間にさざ波を起こした程度かも知れません。しかし...
時は巡り2011年、SIGMA決起の時が来ました。満を持して『SD1』の市場投入です。
SD1は撮像素子サイズを20.7×13.8mmから24×16mmに大判化し、有効画素数を約1,406万画素(2,652×1,768×3)から約4,600万画素(4,800×3,200×3)に引き上げた。
現行のFoveon X3は有効画素数1400万画素相当なのですが、『SD1』では一気にその有効画素数を3倍以上に増やして世に問います。デジタルカメラが持つ底なしの描写力の可能性を。
現行のFoveon X3センサーでさえ、他のAPS-C規格のカメラを凌ぐ解像感と階調性に優れているのです。ただ撮像面を正面から見た場合、配置されたセンサーは約470万画素。一方、同じAPS-C規格のベイヤー配列センサーは1600万画素や1800万画素が主流。絵作りの構造が全く違うから単なる画素数の比較は不毛なのですが、Foveon X3の弱点のひとつには間違いありませんでしたから。
そこで『SD1』は、3層構造はそのままに撮像面を大きくし、正面から見てもベイヤーに劣らぬ画素数を実現。「Foveon X3の描写力を損なうこと無く、さらに解像力を上げてしまったら、いったいぜんたいどんな高精細な写真が撮れてしまうんだろう!」ってFoveon X3の描写力を知っている人なら、驚きと期待でパニックになりそうな驚愕のスペックなのです。
果たして...
■「SIGMA SD1」のプリントを見てきたよ!
■Foveon X3イメージセンサを搭載した「SIGMA SD1」が凄い!
■SD1:Foveon X3 センサの解像感の秘密 -シグマ モノフェローズイベントレポート (2)
■SIGMA(シグマ)一眼レフ用交換レンズ 体験イベント その4(光と色を捨てず加えないFoveon X3 & SD1の紹介)
■シグマSD1についていろいろ聞いてきた
■CP+レポ:SIGMA SD1
優秀なブロガーであるモノフェローズ(ボク除く)で、且つカメラ方面に明るい方々が『SD1』に触れた瞬間の驚きが書かれているエントリーです。
SIGMAの新しい挑戦。それはうそ偽りのない超弩級の鮮鋭さを持つモンスターカメラの具現化です。そしてその挑戦はきっとプロカメラマンや写真愛好家の間に大きなうねりを生むことでしょう。
■ ボクなりの応援方法
阿呆ほど長い前置きだ(^_^;)....で、今回ボクがSIGMAのカメラを買うことで、どうしてSIGMAの挑戦を応援出来るのかって話し。
ボクが今回買ったカメラは『SIGMA DP1x』です。もちろんFoveon X3センサーが搭載されたAPS-C規格のデジタルカメラです。そしてそのセンサーは『SD1』発売と同時に、下位グレードとなります。
ボクが一枚でも二枚でも下位グレードのFoveon X3で良い写真を撮れれば、上位グレードのFoveon X3の評価を高められると思ったからです。(ま、お金が無いとか、大きなRAWファイルをハンドリングできるPCが無いとか裏事情もありぃので...)
応援歌はまだまだ続く!
がんばれ、日本
がんばれ、東北
がんばれ、日本の工場
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