【レビュー番外】SIGMA 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM 〜 一本の大木 〜
【レビュー前】スペシャリスト達を誇り、守りたい
【1stレビュー】 〜 職人達が夢を実現したレンズ 〜
【2ndレビュー】 〜 外観とデフォルメ効果 〜
【3rdレビュー】 〜 FLDとは? 〜
【4thレビュー】 〜 強烈なパースで超広角らしさを堪能 〜
【5thレビュー】 〜 フィルム一眼で使ってみた 〜
『SIGMA 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM』のレビューを5回重ねてきましたが、今回は番外編。SIGMAと1ユーザーの繋がりを書かせていただきます。
実は先日、SIGMAの山木社長にTwitter経由で「初めまして丁稚と申します。WillVii様経由で御社製品のレビューをさせていただいております。大変不躾で恐縮ですが、お時間のある時に8-16mm製作のお話しを少しツイートいただけませんか?m(__)m」ととんでもないお願いをしてしまいました(^_^;)直訴とは我ながら大胆なことを。書いては消し・書いては消し、直訴ツイートするまでに本当にアピールして良いものか何度も自問自答しました。
でも「今回のレビューは特別だから」と勇気を出して山木社長に投げかけました。
被災したSIGMA会津工場の本格操業への一助になりたい。そのためにはこのレンズの魅力を読者の方々に最大限伝えたい。より深く製品の魅力を伝えるために、出来ることなら性能以外にレンズ製作に携わった方々の想いを知りたい、書きたい。そう思ったからです。
どこの馬の骨とも分からぬボクからの不躾極まりないお願いに対して山木社長は...
すぐにこんなお返事を下さいました。世界を股にかける大きな企業のトップの方、地震に被災しながらも留まらずに進もうとしている矢先です、そんな方が貴重な時間を割いてわざわざお返事くださったんですから大変なことです。本当に嬉しかったし感激しました。
やはりSIGMA8-16mmはスペシャリスト(技術者)の夢の結実ともいうべき作品でした。
1stレビューで若き技術者の山本氏をご紹介させていただきました。「この環境を生かして経験を重ね、いつかはお客様に喜んでいただけるレンズや、大好きな天体写真用のレンズも自分で設計できるようになりたい」と彼は夢を語っていました。きっとこのSIGMA8-16mmを設計した技術者も同じように、十数年も経験や努力を積み重ねたからこそ生み出せた作品なのでしょうね。
1/200 | F7.1 | 12mm | ISO100 | CTE | リバーサルモード
EISA EUROPEAN LENS OF THE YEAR 2004-2005、カメラグランプリ2004カメラ記者クラブ特別賞などを受賞した、SIGMAの名レンズ「12-24mm F4.5-5.6 EX DG ASPHERICAL /HSM(商品詳細)」のデジタル版である『SIGMA 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM』。スペシャリストが日々たゆまぬ努力とひたむきな研鑽を重ねて、ようやく完成したものです。
山木社長はこのSIGMA8-16mmを『作品』と呼んでくれていましたね。『製品』ではなく『作品』という言葉を選んだ山木社長が大好きです。きっとスペシャリストへの感謝や賛辞や労いの気持ちがこもっているからでしょうね。
山木社長が太い幹やしっかり張った根であるからこそ、スペシャリスト達は力強く枝を広げ伸ばし、ユーザーからの燦燦とした陽を浴びて、葉を付け花を咲かし立派な実を付けるんですね。
国難の時期ですが、人を大切にするSIGMAは大丈夫です。大丈夫でなければいけません。SIGMAは威風堂々とした一本の大木、これからもどんどん大きな木に育っていって欲しいと心から願っています。
がんばれ、日本
がんばれ、東北
がんばれ、日本の工場
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![]() インナーフォーカスやHSMを備えたAPS-Cデジタル一眼レフカメラ用超広角ズームレンズ(最短撮影... |
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