PENTAX Q 〜 ペンタックスの大真面目 〜
かねてから噂になっていたPENTAXのレンズ交換式ミラーレスカメラが発表になりました。「PENTAX Q」ですって(^^)なんだか可愛いネーミングだなぁ。
外形寸法:W98mm × H57.5mm × D31mm
質量:約200g(専用電池、SDカード付き)、約180g(本体のみ)撮像素子:CMOS 1/2.3型
有効画素数:約1240万画素ダストリムーバル:超音波振動「DR II」
手振れ補正:撮像素子シフト方式感度:125~6400(Bulb時はISO1600まで)
記録形式:画像ファイル形式:RAW、JPEG、RAW+JPEG
アスペクト:JPEG[4:3][3:2][16:9][1:1]RAW[4:3]
動画:MPEG-4:AVC/H.264 ... FullHD、HD、VGA
記録媒体:SD、SDHC、SDXCメモリーカード
フォーカス方式:コントラスト検出式
AF方式:顔検出、追尾、セレクト(25点)、セレクト、スポット
露出モード:P、T、A、M、Bなど
露出補正:±3EV(1/3EVステップ)
連続撮影:約5コマ/秒(JPEG連続Hi)
シャッター:レンズシャッター方式 1/2000秒~30秒(電子シャッター併用1/8000~30秒)、バルブ
※レンズシャッター非搭載レンズでは、電子シャッターによる1/8000~2秒、バルブは不可
絞り:開放~F8、※レンズシャッター非搭載レンズは設定不可
NDフィルター:オフ/オン:※レンズシャッター非搭載レンズは設定不可
レンズ収差補正:ディストーション補正
ソフトウェア:SILKYPIX Developer Studio 3.0 for PENTAX
外観もスペックも出回っていたリーク情報の通りでしたが、その小ささや軽さはようやく具体的な数値で示されました。
ちっちゃいね〜(^^)往年のauto110に比べると小ささもデザインも正直今一歩って気もするけど、まぁまぁ頑張ってますよね。PENTAX Qに限っては白好きだけど黒の方が好きだなぁ。
しかしPENTAX Qの発表を受け、「センサーサイズ」と「値段」の設定に対してカメラ愛好家の間に波紋が広がりました。
PENTAX Qに採用されたセンサーは一般的なコンパクトデジタルカメラに用いられる「1/2.3」という小さな小さなセンサーです。GRデジタルやその他の高級コンパクトよりも小さいセンサーサイズだから、さぁ大変(^_^;)
一般的にというか常識というかセンサーサイズが大きければ大きいほど高画質ですからね。「レンズ交換式でしかも高い(レンズキット7万円前後、Wレンズキット9万円前後)くせに、コンデジと同じセンサーサイズとか無いわぁ」って意見が半数以上でしょうか。
まぁ確かにね。少しでも高画質な方が良いですからね。でも個人的には1/2.3のコンデジセンサーでレンズ交換式カメラを企画・開発・発売まで漕ぎ着けたペンタックスを褒めてあげたい。
かつてのauto110が35mm判の1/4サイズの110フィルムを使っていたんですから、現代の趨勢に割当てれば1/2.3サイズってのも立ち位置としては妥当かもしれません。
センサーを小さく設定することで圧倒的に軽量コンパクトにプロダクト出来た!ってところを認めてあげたいです。NEXもm4/3もレンズ取り付けたら、けっこう大きいですからね。
いやいやペンタックスとしては「画質も一切妥協をしていない。他社ミラーレスをも凌ぐ高画質」と言っています。もしも高級トイカメラとして世に出すのならば、マグネシウム合金のボディなんて奢らないでしょうし、グリーンボタンやダストリムーバブル機構も設置しないでしょうし、RAW+JPEG撮影なんて実現しないでしょう。
ペンタックスは大真面目でPENTAX Qを作ったんですよ。ちょっと眉唾な「ボケコントロール」も含めてボクはPENTAX Qの絵に大いに期待しています。
そうそう、お楽しみである交換レンズ!Qシステムは「高性能レンズシリーズ」と「ユニークレンズシリーズ」の2系統に分けるようです。
「高性能レンズシリーズ」はAF機構・絞り機構・レンズシャッターが装備され、画質と操作性にこだわったハイグレード仕様で、「ユニークレンズシリーズ」はMFで絞りも固定でセンサーの電子シャッターを利用するトイカメラ方面に振った雰囲気写真シリーズ。
いやいやこのカテゴライズも開き直りがあって好感が持てます。ユニークレンズシリーズがどれも「ホント?」ってぐらい安いから、ついつい集めたくなっちゃうんじゃないかと予想します。
PENTAX Qマウント 標準ズームレンズ 02STANDARDZOOM
「02 STANDARD ZOOM」はハイグレードタイプ。 5-15mm(27.5-83mm相当)F2.8~F4.5というスペック。キットレンズの「01 STANDARD PRIME 8.5mm(47mm相当)F1.9」と同じく金属マウントが奢られています。単品で24,800円だからWレンズキットで買い求めたほうがお得ですね。専用フードを付けると生意気可愛くなる気がします。
「03 FISH-EYE」は17.5mm相当でF5.6固定、対角160°の魚眼レンズです。下位グレード共通のMFレンズでプラスチックマウントであります。APS-C用の10-17mmFisheyeの雰囲気をなんと9,800円で楽しめるのか!?
PENTAX Qマウント 広角トイレンズ 04TOYLENSWIDE
「04 TOY LENS WIDE」は35mm相当でF7.1固定。レンズの諸収差を意図的に残した光学設計で柔らかな描写が持ち味だそうな。お値段は5,980円。うわぉ!
PENTAX Qマウント 望遠トイレンズ 05TOYLENSTELEPHOTO
「05 TOY LENS TELEPHOTO」は100mm相当でF8固定。これも「04」と同じくトイフォト的な味わいが魅力だそうな。トイカメラで100mmという焦点距離は希少でしょうから、独特の写真が撮れると思います。しかし交換レンズに通し番号って面白いなぁ(^^)サンダーバードみたいに「今日は05号で出動だ!」って感じになるかもね。
今後もハイグレードな望遠レンズが追加されたり、きっとマクロレンズも出してくれるでしょう。この他にも専用のフードやカメラケースに光学ファインダーにフィルターなどなど、Qシステムはのっけから大充実で世に出ることになります。
さぁてどうするかな(^_^;)
マイクロフォーサーズにいっちょ噛みしといてホクホクしてるし、もう二度とFoveonは手放さないって決めてるし、K-7とリプレースはありえないし....買うなら追加購入か。もうさすがに家族の理解は得られまい。
---------- ---------- ----------
| 固定リンク | 0
「物欲」カテゴリの記事
- 運動会カメラに運動会レンズ?そんなもん要らないし(2013.09.30)
- 【持病発症】コンパクトで明るい単焦点レンズが欲しい(2013.07.31)
- 7/2までKindle Fireが3,000円引き!(2013.06.30)
- 【キャンプ】オヤヂ、おおいに後悔する(2013.05.31)
- いい大人がどんだけ楽しみにしてるんだか(2013.04.29)
「デジモノ」カテゴリの記事
- 野鳥図鑑とフィールドノート(2021.02.06)
- アレクサ、ONE OK ROCKをかけて(2017.12.07)
- ThinkPad E570購入(2017.07.31)
- SANSUI SMS-800BT 〜 レトロで可愛いCDコンポ 〜(2017.07.12)
- Amazon Fire TV Stick買いました(2017.04.09)
「カメラ」カテゴリの記事
- 旧100ー300mmを鳥見の供として(2021.02.07)
- 常夏の島に持っていく旅カメラ(2016.05.20)
- 娘にチェキ『instax mini 90 ネオクラシック』をプレゼント(2016.02.15)
- NOKTON 42.5mm F0.95 〜 必殺技ってそういうもんだ(2015.03.08)
- BC-TRWで快適充電(2014.05.11)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
ペンタ党(尤も銀塩オンリーw)の僕としては見逃せないモデルですねぇ~ミラーレスだから当たり前とは思うものの、こういう趣味系カメラから光学ファインダが無くなったのはやはり時代の流れでしょうか?。。。
しかし「完全な互換性」を謳う永遠のKマウントでは無いとは!8万円のボディに高級ホルガのようなレンズを果たして世間は許すのか(笑)アダプタとかも勿論あるでしょうが。。。
投稿: タカノ・レンドル | 2011.06.29 18:30
■ タカノ・レンドルさんへ
光学ファインダーがないのは確かに残念ですよね。何の役にも立たない50mm程度の画角がぼんやり見えるファインダーでも良いから欲しいですよね(^_^;)
K → Q っていうマウントアダプタも出るかも知れませんが、DAならまだしもFAレンズのイメージサークルの中央一部分をクロップして5.5倍に拡大するわけですから、リミテッドや☆レンズでも解像度的には辛そうですな。
FA50mmF1.4 → 275mmF1.4とか超弩級のスペックに変貌しますけども(^_^;)FA77mmF1.8なら423mmF1.8だ!すげっ。
賛否両論っていうか批判的な意見が多いペンQですけど、ある程度は売れる気がします。なんとなく。
投稿: 丁稚 | 2011.06.30 09:46