あるイベントに参加するため、無理やり今日休みを取りました。

しかし今日は土曜日。父親と子供の休みが重なったのに、子供孝行をしないという選択肢は我が家にありません(-_-;)二度寝の誘惑を絶ち切って朝一番で子供3人を引率して近所の市営プールへGO!いやかなり気持ち良かったです。行って良かった。うんうん。
1時間でさっさとプールから上がり、濡れた水着姿のまんまチャリで帰宅。シャワーを浴びて着替えたら、『父親の務めは果たしたぞ』とばかりにイベント会場へGO。
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向かった先は近頃話題のPENTAX。なんと同じく話題の民主党本部と同じ建物にあるのである。ビルの周囲は厳重な警備、屈強なお巡りさんに会釈をしながらバリケード脇をすり抜けてアクセス。
WillViiさんのイベントに参加したのは初めて。しかも中の人のお話を直接伺うなんて機会ももちろん初めて。緊張、緊張。さて気になるイベントの主役は...

そうです!先般発表されたばかりのPENTAX Qです!
無理やり休みを取ったとしても仕方が無いでしょ?PENTAX Qが発売されるのは8/31。発表前イベントに行かない限り触ることは出来ません。まして中の人(開発されたご本人)のお話なんぞ、このイベントに参加しない限り拝聴することは叶いませんからね。
■ Auto110デジタル化への長い道のり

いやいやホントに中の人のお話は面白い(^^)ぶっちゃけてて。
こんなにちっちゃいのにれっきとした一眼レフで一世を風靡したAuto110に、デジタルモジュールを本気で突っ込もうとしてましたPENTAX!しかもかなり真剣に!いやぁ無茶しますね!でもその意気が好きだ!
まぁ、実現はしなかったわけですがPENTAXの顔のひとつであるAuto110への愛情は一向に薄れず、なんとかデジタル化して再び世に出す気満々だったのです。そう、PENTAXの中の一握りの方が猛烈に想い続けていたのです。
2005年に企画を提案し、2006年に検討チームが発足するも頓挫。そして2008年には645Dまで凍結しKマウントに注力せざるを得ない状況に。
そうこうしているうちにマイクロフォーサーズが発表され、瞬く間にコンパクトなレンズ交換式カメラのシェアを奪っていきました。
もうダメか...
熱くAuto110のデジタル化を望んでいた方もさすがにヘコタレそうになったそうです。ところがその先を越されて広がっていった流れが逆に後押しになることに。そうミラーレス普及がAuto110デジタル化の機を熟させたのです。
■ Auto110の理念を引き継ぐPENTAX Q

世の流れに後押しされ、いよいよ本格的にAuto110のデジタル化がスタートしました。
ところがAuto110がPENTAXのひとつの顔である名機だけに、内部的にも具体的な部分では揉めに揉めたそうです。
先ずは波紋を投げかけたセンサーサイズ。
110フィルムの撮像面のサイズがフォーサーズのそれとほぼ一致するということでフォーサーズ規格も検討されましたが、残念ながらフォーサーズ規格ではレンズがどうしても大きくなってしまう。それではAuto110の理念、小さなカメラを作らせたら天下一品なPENTAXの矜持にも反するということで却下。
続いて『1/1.7 vs 1/2.3』闘争が勃発します。
開発者としては描写力を優先したく少しでも大きなサイズの1/1.7センサーを強く主張します。ところが周囲はコンパクトデジカメで現在主流の1/2.3センサーで充分だとこれまた譲りません。その闘いは火花散るものだったことでしょう。
しかし勝負はあっけなく決着しました。
もはやメインストリームとなった裏面照射型CMOSの1/2.3センサーは、技術進化が目覚しく1/1.7CCDよりも高感度性能に優れ、しかも描写力に大きな差が無かったからです。
事実、1/2.3はK-rやK-5で培ったノウハウを盛り込むことで、より大型センサーの1/1.6や4/3と較べても輝度ノイズやカラーノイズ耐性は優位に立ててしまったのです。
せ、せめて...レンズのイメージサークルは1/1.7サイズもカバーしてくれ
個人的にはその譲歩を引き出しただけでも開発陣の努力を認めてあげたい(^^)やがて親会社となるリコーは1/1.7のGRDを擁している。つまり1/1.7サイズの技術革新が進めば次機は...ムフフ。

次にボディ外装。
「なぜに1/2.3サイズとコンデジ並みのおもちゃカメラにマグネシウム合金なぞをボディ外装に奢るのか?ナンセンス。」とお思いの愛好家も多く居られると思います。「プラ外装にして少しでも安くしてくれよ」って意見もあるでしょう。
どちらも検討したのですPENTAX。そして理念にしたがってマグネシウム合金を選択したのです。理念に従えばマグネシウム合金の一択だったのです。
プラ外装だとボディが大きくなってしまうから。
Auto110で度肝を抜いた時と同じように、他社では絶対作れない小さなボディを作るにはマグネシウム合金だったのです。
センサーサイズやボディ外装に限らず、液晶モニターの大きさやファインダーの実装などなど現在のPENTAX Qの外観やスペックに落ち着くまで、ありとあらゆる点で揉めに揉めたそうな。

開発者としては譲れない部分も譲りながら、なんとかAuto110のデジタル版『PENTAX Q』は日の目を見ました。開発者としては『作って売る!』って決まったことが何より嬉しかったんじゃないでしょうか。
どんなに紆余曲折しようが自分の理想と少し離れてしまおうが、どこよりもコンパクトなレンズ交換式カメラをPENTAXから世に送り出すことが決まった上での話なら、苦労も苦労じゃないって思えたのではないかと。
■ PENTAX Q、なるほどワクワクする
中の人の楽しいお話の後は、いよいよPENTAX Qとのふれあいの時間。

小さい。手持ちのGF1より遥かに小さい。そして握り心地が良い。小さくて軽いけど撮る気にさせられる。そんなカメラです。この感触はGR DIGITALに良く似てます。
操作面ではGRDに一歩譲るところがありますが、その代わりKシリーズ譲りの優れた機能(SRやDRなど)を実装し、多彩な表現力も有しています。
実写ではテンパッてしまいあまり色々試せませんでしたし、まだまだ発売前のテスト版ですからPENTAX Qが持つ本来の性能を引き出せてはいないのですが、近日中にボクが撮った画像(リサイズされたもの)をアップします。モニターで確認した時点では「おぉ〜」って絵も何枚かあったはずだけど...
自分が一番ワクワクしてます。
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