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2012.05.29

オンナには暗く深い海がある 〜 『アミダサマ』

アミダサマ (新潮文庫)
アミダサマ (新潮文庫)

その晩読む睡眠薬代わりの活字が無いってことで、仕事帰りに在庫の少ないスーパー内の本屋でこれを直感買いしてきた。

奇妙なタッチで描かれた少女の表紙絵とカタカナ表記のアミダサマという文字、一見してホラー小説であることは分かる。まことしやかに語られるコックリさんの明暗・正負のエピソードに対する好奇心に似た感情でなんとなく選んだ。(ま、それはまったく的外れだったが...)

著者が書きたかったのは本当に本当に最後の部分だけ。

多分その結末ありきで物語を作って行ったような気がする。そして女性らしくそれと決まれば気まぐれに張り出した伏線なども、大して意味を持たなくなれば何の感慨も無くバッサリと切り落として結末へとまっしぐらに筆を進めて行く。

女性目線で丁寧に描かれる母性、そしてその母性から転じる狂気。無限に暗く深い闇のような海が、すべてのオンナにある。されど自分もかつては生をも孕むその闇の住人で....まぁオンナには敵わないんだなぁと。

★★★☆☆

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