
X-Pro1 + XF60mm Macro / 1/450 / F7.1 / ISO200 / RAW / RFC_EX powered by SILKYPIX
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『FUJIFILM X-Pro1』のレビュー、えっと何回目だっけw そうそう6回目です。
【1stレビュー】Foveon以来の衝撃”X-Trans CMOS”
【2ndレビュー】ハイブリッドビューファインダーとは?
【番外レビュー】本気モード発覚のレンズロードマップ
【3rdレビュー】操作感、細かくいえば不満アリ
【4thレビュー】富士フイルムのフィルムシミュレーション!
【5thレビュー】驚愕の高感度耐性!
■ 高画質を実現するフジノン交換レンズ
機能てんこもりのボディのレビューは前回で終わりにしまして、お借りした交換レンズのレビューに移っていこうかと思っております。

XF18mmF2 R(35mmフィルム換算:27mm相当)

XF35mmF1.4 R(35mmフィルム換算:53mm相当)

XF60mmF2.4 R Macro(35mmフィルム換算:91mm相当)
なんとまぁ豪気にもX-Pro1の発売と同時に発売されたこの単焦点レンズ3本全てをお借りすることになりました。いやぁなんという贅沢。
【XFレンズ】高画質を実現するフジノンレンズ群は、周辺の解像度と光量に一層配慮し、色収差を徹底的に抑えた専用設計。レンズは非球面を含む高品質なオールガラス製で、フジノン独自のスーパーEBCコーティングによってさらに磨きをかけています。また高品位な金属製の鏡筒と1/3ステップの絞りリングによって、よりきめ細かな絞り設定が可能。1絞りごとに変わる精緻なクリック感が、操作する人間の感性をあらゆるシーンで駆り立てます。レンズ交換式の幕開けを飾る3本の単焦点レンズは、画質の頂点を目指す写真家が求める王道のラインナップです。
【Xマウント】ミラーレスの特長を活かした短いフランジバック(17.7mm)とレンズを深くもぐり込ませる広い開口部を確保。これによりレンズのバックフォーカスを短くし、周辺光量の低下を防ぎ、画面周辺までの高い解像度を実現します。さらに、マウント部を通じてあらゆるレンズ情報をボディ側に伝達する機構を搭載し、撮影者が望む最も美しい写真表現を可能にします。
FUJIFILMのサイトではXFレンズとXマウントについてこう説明しています。
お借りした3本とも(たぶん)金属製の鏡胴で高い品位を感じさせます。PENTAXのFAリミテッドレンズのような持つ悦びを感じられるレンズですね。
なにより、この3本と今後の開発ロードマップに載ったレンズ群まで含めて、どれもレンズの明るさが目を惹きます。レンズが明るいってことは、ボケを活かした作風を含めて、撮り手が色々な表現を楽しめるってことですから、FUJIFILMのこだわりは正義であります。
絞りリングの節度の無さはちょっと残念ではありますが、逆に痛い目に数回遭ってから「今の絞りは大丈夫か?」って気をつけるようになりましたw 実は絞りリングの緩さはFUJIFILMの配慮なのかも知れない(なわけない)。
あ、そうそうX-Pro1はレンジファインダー然としたルックスなのに、交換レンズに距離指標が刻まれていないのに少し違和感を感じました。実用上は問題無いけど、マニュアル操作にマニアックなこだわりを見せているのなら、そこまで徹底しても良かったのではないかと。技術的に難しかったり逆に使い勝手が悪くなるのかも知れないけど、オリンパスの『M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0』みたいなのカッコいいのになぁ。
■ 自らRFを演じる事を否定するXF60mmF2.4 R Macro

【FUJINON XF60mmF2.4 R Macro】レンズ構成:8群10枚(非球面レンズ1枚、異常分散レンズ1枚)/ 焦点距離:f=60mm(35mmフィルム換算:91mm相当)/ 画角:26.6° / 最大口径比(解放絞り):F2.4 / 最小絞り:F22 / 羽根枚数:9枚(円形絞り)・1/3ステップ(全20段)/ 焦点距離:約26.7cm~∞ / 最大撮影倍率:0.5倍 / 外形寸法:ø64.1mm×70.9mm / 質量:約215g(レンズキャップ・フード含まず)/ フィルターサイズ:ø39mm
さて、3本のうち一番最初にレビューしようと決めていたのが『XF60mmF2.4 R Macro』です。それはなぜか?....一番作例を撮り貯めにくい厄介な画角のレンズだと思ったからですw 一番最初にやっつけちゃえと。

90mm相当のマクロレンズとしてはコンパクトです。接写時のレンズの伸長も2〜3cmほどです。良いですね〜。

あ、失礼、もとい。専用の金属製のご立派なフードを付けちゃうとすっごく嵩張りますww せっかくですけど、画質に影響があるとしてもフードは使わない方向で。
広めのフォーカスリングはトルク感も良好でMFでの操作性を高めています。これってフォーカスリングを回す速度で、フォーカスの遠近移動距離も長くしたり短くしたりしてる?いやこれはボクの勘違いかも知れないけど。なんとなくマクロ撮影してるとそんな感じがする。

X-Pro1 + XF60mm Macro / 1/58 / F2.4開放 / ISO3200 / +1EV / JPEG

X-Pro1 + XF60mm Macro / 1/125/ F3.2 / ISO400 / JPEG / Velvia

X-Pro1 + XF60mm Macro / 1/90 / F4.0 / ISO400 / -0.33EV / RAW / RFC_EX powered by SILKYPIX

X-Pro1 + XF60mm Macro / 1/90 / F2.8 / ISO640 / -0.33EV / RAW / RFC_EX powered by SILKYPIX

X-Pro1 + XF60mm Macro / 1/210 / F5.6 / ISO200 / RAW / RFC_EX powered by SILKYPIX

X-Pro1 + XF60mm Macro / 1/90 / F11 / ISO1000 / RAW / RFC_EX powered by SILKYPIX
先ずは本職の近接撮影の作例でした〜。
もしもX-Pro1が風貌通りの”生粋のレンジファインダーカメラ”だったなら、ただマクロレンズを付けるだけでこうも簡単に近接撮影は楽しめません。つまりこのレンズはレンジファインダー然とした自らを全否定するレンズであるとww 近接撮影の時はOVFも当然使えませんしね。
まぁ見方を変えれば『近接撮影も出来ちゃうレンジファインダー(的)カメラ』っていうお得感を味わえるレンズであるとも言えるのではないかと。

X-Pro1 + XF60mm Macro / 1/85 / F4.0 / ISO3200 / +0.67EV / RAW / RFC_EX powered by SILKYPIX

X-Pro1 + XF60mm Macro / 1/30 / F2.4開放 / ISO800 / RAW / RFC_EX powered by SILKYPIX

X-Pro1 + XF60mm Macro / 1/120 / F2.4開放 / ISO200 / +0.67EV / RAW / RFC_EX powered by SILKYPIX
90mm相当の中望遠でF2.4の大口径とくればポートレートレンズとしても期待が集まりますよね.....ってただの子供撮りしかしてないyo!(ーー;)ちょっとこれは宿題ってことで穏便に...

X-Pro1 + XF60mm Macro / 1/450 / F5.6 / ISO200 / JPEG / Velvia

X-Pro1 + XF60mm Macro / 1/220 / F5.6 / ISO200 / JPEG / Velvia

X-Pro1 + XF60mm Macro / 1/1100 / F2.4開放 / ISO200 / RAW / RFC_EX powered by SILKYPIX

X-Pro1 + XF60mm Macro / 1/90 / F4.0 / ISO640 / RAW / RFC_EX powered by SILKYPIX
X-Pro1をレンジファインダー的に使ってあげるためにXF60mmで超適当スナップ。
さすがにこの画角となるとノーファインダーは無理。かといってOVFだとブライトフレームが狭過ぎてフレーミングの感覚(そんなものがオレにあったのか!?)が掴めない。
ってことで背面モニターもしくはEVFで構図確認しながら撮ることになりますが、「おっ!撮っちゃおう!」って被写体に出会った時に、いかんせん90mm相当の画角に慣れてないので都度都度数歩下がるハメにww
広角レンズの時に一歩ずつ寄っていく様もアレですが、中望遠レンズで一歩ずつ後ずさっていく様もなかなかに”みっともない”。まぁ自分がその程度だから仕方ないけど、90mm相当での街角スナップは難しいよ。

X-Pro1 + XF60mm Macro / 1/90 / F2.4開放 / ISO1000 / RAW / RFC_EX powered by SILKYPIX
何も弄らずにストレート現像。RAWを付属の現像ソフトで現像すると本当にあっさりと寒色系の絵になるんですけど、「もっと盛ろう」とかまったく思わなかったんですよね。薄皮をぺろんと剥いた生々しさはあるんだけど、「どぎつさ」が無くて好きな絵です。
JPEGで撮ったりRAWで撮って現像時に弄ったりとかしてますけど、やはりローパスレスで高解像力を誇るX-Pro1に負けない性能をXF60mmは有していますね。っていうか高性能なXFレンズを活かしきるために“X-Trans CMOS”を開発してローパス取り払ったんですね、やっぱり。
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迫力ある近接写真を望むならXF60mm Macroは欠かせない1本。解像力、色乗り、シャープさ、ボケの美しさ、ヌケ・透明感も申し分なしです。きっとたぶんポートレートにも最高だと思います。
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