時の移ろい。やがて朽ち、そして失せる
先日はひょんなことで中学高校を過ごした母校を訪れたりしましたが、休日の昨日もなんだかそんな気分になってまた母校巡りしてきました。
惚けた大学時代を過ごしてしまって今になってとても後悔しておりますが、在学中の思い出の殆どは在籍していた音楽サークルのもの。そんな記憶の残り香が見つけられれば良いなと思って訪ねてみたのです。
学食から眼下に望む一風変わった施設、あったあったあれだあれだ。あれこそ「野音」と呼ばれる青春の思い出がたくさん詰まった場所です。
在籍していたサークルでは野音ステージ裏のバックヤードにドラムセットやアンプ、PA機器などを置いてスタジオとして使っていたんです。いつでも演奏出来る自分達のスタジオってことで講義の合間や、施錠される遅い時間までサークルのみんなで毎日利用したものでした。
「しかしやたら鬱蒼としてるなぁ。こんなだったかなぁ」
野音を見下ろすサークル連中のたまり場だった学食も運営会社が変わってしまってました。
貧乏学生だった頃に毎日のように食べてた青春の味『何のフライだか分からないフライにデミグラス的でデミグラスでないソースがかかったB定食280円(うろ覚え)』を嫁さんに食わせるのも大きな目的だったのになぁ。そんな懐かしい定食の話しを嫁さんに聞かせながら、学食脇から石段を下って野音に来ると...
完全に打ち捨てられ、廃墟と化していました
サークル仲間が集まってミーティングしたスペースには剪定されることのない木々が覆いかぶり、ガラクタも積み上げられてました。スタジオに入る扉のノブは取り払われ、もう二度と入ることも叶わない様子。ステージ側もすっかりスラム化してました。
在籍していたあのサークルはもう無いんだろうなぁ。しかし野音は何故ここまで放置されているんだろう。無かったことのようにされている理由はきっとあるんだろうな。いずれにせよ、寂しい。
ちょっと凹みつつも学食を探して校内をひと回り。変わったところ変わらないところを見ながら、一方的に嫁さんに昔話をエンドレスで(^▽^;)
しかしもう学食で大勢の友達とだべりながら...というスタイルは今の学生さんにはそぐわないのかな、私の時代とは学食の雰囲気がまったく違いますね。もうすぐ昼だってのに空いてるし。オフィス街のようにどこそこでお弁当が売られてるしね。
さんざん歩き回って結局、最初の学食がある棟に戻ってきました。かつて根城にしていた学食の上、当時は各県人会の縄張りだった場所に、往時を偲ばせる学食がありました。
惜しいっ(^▽^;)コレジャナイ。でも一番近しい。
『何のフライだか分からないフライにデミグラス的でデミグラスでないソースがかかったB定食280円(うろ覚え)』に比べれば段違いにマトモなお味。だってチキンフライだって分かるもんww
嫁さんは『日替カレーA 380円』。思った通りの味の中に、地方出身学生を涙させる家庭的な下ごしらえを感じさせる秀逸なカレー。
ふたつともボリュームたっぷりで、大満足でした。
母校見学を終えて、ちょっと遠回りしてメタセコイヤの林に出る長くて急な木の階段を下りて駐車場へ。
しばらく来ないうちに生田緑地もすっかり変わってしまってました。大きな噴水は撤去されて原っぱに変わってました。プラネタリウムと小さな科学館は一新され、たいそう立派な箱物に。なによりあの風情ある鄙びた食堂が....
もう過去に執着するのは止めておこう(;^ω^A 時の移ろいってのはそういうもんなんだから。
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