『進撃の巨人 Before the fall』 〜 反撃の嚆矢はすでに放たれていた
長く安寧の地となっていた壁の内側がいよいよ陥落する数十年前の話し。それがこの『Before the fall』3部作です。
購入前に『Before the fall』シリーズのレビューを眺めているとあまり芳しいものではなく、「文章力に難がある」などと辛辣なものも散見され、少し購入を躊躇したりもしました。
しかしながら不可解で不条理で理不尽なあの世界観にハマってしまった身としては、本家『進撃の巨人』以前のエピソードを読まずに済ますという選択肢はありませんでした。
巨人とは何か?なぜ人を食らうのか?そして壁は誰が何のために作ったのか?
本編の深まるばかりの謎に対して、この『Before the fall』シリーズがポロッとヒントを与えてしまうんじゃないかと思うと気が気でなくなって一気に読了。
先ず「文章力に何ら問題はなく。それどころか本編の暗く重い世界観をしっかり踏襲して、丁寧に書かれている」と私は思いました。進撃の巨人ファンならば興味深く先を急ぐ様に読み進められることでしょう。
巨人の弱点を知らなかった人類が、立体機動による対巨人戦を確立するまでを、2人の男の生き様を通して描かれた3部作。反撃の嚆矢はイェーガー巨人化以前にすでに放たれていたことを知りました。
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もうすぐ発売のコミック13巻の表紙絵が格好良過ぎる!4/9が楽しみだ。
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