万能鑑定士Qの謎解き
Qシリーズ第20巻目でQとαを足すと第25巻目ということで『万能鑑定士Qの謎解き』は特別記念作だそうです。なるほど作者の気合いが感じられるスケールの大きな作品でした。
非常にデリケートでいて国民の関心も高い隣国との軋轢を果敢に盛り込んだ本作、作者が果たして落としどころをどうするのかが謎解きよりも気になって気になって。
グイグイ引き込まれて、あっという間に物語の終盤に差し掛かったところで...
ハッキリしない草食男を介して「全ての謎解きのヒントは出ています。あなたはこの謎を解き明かせますか?」という作者からの挑戦的なコメントが。このシリーズとしては斬新な手法ですよね。
「そう言われても」と思いつつこのページをめくると、莉子による怒濤の謎解きが始まっていくわけですが.........ここからの感じ方は読者ひとりひとり色々な印象があることでしょう。何も言うまい。
個人的には最終的にモヤッとしたものを感じましたが、一気に読了させるわけですから娯楽作品として秀逸であることは間違いありませんね。
Qなりαなり何らかの作品を隔月刊行ペースだったと思いますが、次回は珍しく3ヶ月も間があきます。映画化などで忙しかったのかも知れませんね。次回も莉子、モナリザの次はムンクの叫びってわけね。
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