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2014.07.30

この夏の自由研究は『ビー玉パチンコ』〜 身近なモノでいきあたりばったり。それを創意工夫と...

夏休みと言えば宿題。夏休みの宿題と言えば自由研究ですよね。毎年、なんのかんの言って父親も手伝いながら楽しませてもらっているんですが、今年は小6息子の希望で『ビー玉パチンコ』の作成に取り組みました。小3次女も製作場面を見ていて無性に作りたくなったらしく、兄と妹で同じテーマに取り組む運びに。

工作キットも売ってるみたいだし、webを見ればいくらでも作り方は掲載されてましたが、毎度おなじみの思いつくまま いきあたりばったり で製作。ま、身の回りのモノを上手く使いながら、子供達と知恵を絞り合って工夫しながら作ってみたかったっていう言い方も出来ます(^▽^;)

てな具合なので、差し当たり用意したモノは...


・袋帯用の桐箱(60cm×34cm。素麺用の桐箱とかあれば)
・セメダイン木工用 速乾
・釘(長さ2.5cm。110本で100円でした)
荒物屋さんのバックヤードから奪ってきたから貰った木材の切れ端
・四つ切 画用紙
・色えんぴつ
・トンカチ
・のこぎり
・ドライバー
・定規
・布テープ

こんなところですかね。後付けでどんどん材料を付け加わえていくんですがね。


1. 盤に厚みを加える

今回使った桐箱の底は非常に薄い。盤面にきっちり釘を打ち付けたら、ものの見事に打ち抜く格好になり非常に危険な筐体になります。そこで桐箱の裏に適当な木材を接着して厚みを出してやります。

荒物屋さんのバックヤードから奪ってきたふんだんな木材の中から適当なモノを桐箱の裏に木工用セメダインと釘で固定。桐箱からはみ出た部分を炎天下の店先でヒィヒィ言いながらのこぎりで切断して、切断面をヤスリがけ。これで安心して盤面に釘打ち出来ます。


2. アール作り

そして最初の難関。弾き出したビー玉をスムースに釘へと導く盤面上部の「アール(正式名称知らず)」作りです。何を利用してどうやって作ったもんかと頭を悩ませました。

きっとちゃんとした父親なら竹素材を炙ってキレイに曲げたりするんでしょう。竹の切れ端も身近にありましたが、節はあるし炙って曲げて...とか店番の傍らにやってられません。

息子の盤には薄〜いバルサみたいな切れ端布テープを貼って、なるべく折らないように気を付けながらアールを付けて画鋲で固定。途中で見事に折れるし、見てくれ最悪ですが、何とかその役割は果たしてくれそうなのでOK。

次女の盤にも同様のアールを仕込まなきゃいけないんですが、同じような薄い切れ端がみつからなかったので、のぼり旗を立てるポールに付属している白い棒(トップ部に横から挿し込むアレ)を少し短く切って利用。これも折れないように注意深く曲げながらアールを付けて盤に入れ、ばい〜んと外れないようにヘリと接する右・左・上をセメダインで3点接着。1本だけではちょいと高さが足りない感じですが、実際に遊んでみたらまぁ問題無さそうなのでこれでOK。


3. 発射台作り
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次の難関というか最難関なのが発射台作りです。輪ゴムを利用しようかと思いましたが、色々と相談に乗ってくれる頼れる荒物屋の兄ちゃんが2台分のバネ(4つ)をどこからか見つけてきて「やるよ」ってくれたので、バネ式の発射台を作ることに。

以前に100円ショップで買ってさっぱり使ってなかった木と帆布で出来た展開式のマガジンケースを分解し、それから得た円柱型の棒とのこぎりで四角く切断した端材をネジで固定して弾き出し棒を作成。

桐箱の右下ヘリに工具箱に入ってた一番太いビスをドリル代わりにしていくつも穴をあけ、マイナスドライバーやらヤスリやらでグリグリして穴を繋げて丸く大きくして、弾き出し棒を挿し込む穴を作成。

荒物屋の兄ちゃんから貰ったバネを2つ重ねて使用するとちょうど良い弾き出し感。しかしこのままでは弾き出し棒が自由奔放に暴れて、まともにビー玉を発射させることが出来ませんので、先ずは桐箱のヘリに割り箸をセメダイン接着、そして細長い木材を桐箱のヘリと並行に盤面に固定して、弾き出し棒とビー玉の横ブレを抑制。

左右の暴れを殺したら、今度は上方向の自由を奪います。弾き出し棒を引いて離して移動する部分に、薄い木材で天井を作りたいのですが、固定する上手い方法が思い当たらない。

結局薄い木材に割り箸をセメダインで接着し、さらに桐箱のヘリ内側にセメダイン接着。先ほど固定した細長い木材に釘を打って天井の足としました(^▽^;)なんとも無理矢理なうえに見てくれ悪い。不器用な親父を恨め。

これはマストではないけれど、弾き出し棒の引き手の適当な部分に輪ゴムを巻いておくと勢い余って棒ごと盤面に発射という場面はなくなります。

さてこれで面倒な工作は終わり。あとはお楽しみの盤面作り。

同時進行. 盤面デザイン画作成
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盤面を賑やかに彩る絵を画用紙に描いてもらいます。夏をテーマにしてたみたいです。途中途中にチューリップではないですけど、得点ゾーンを設けたりなかなか楽しい。もちろん予め、アールや発射台を設置する前に桐箱内側に画用紙を貼っておけると作業が楽です。ただまぁ後からでもなんとかなりました(^▽^;)


4. 釘打ち
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いよいよお楽しみの釘打ちです。パチンコは全くしない父親ですが、子供と一緒に時おり試し打ちしながら、釘を打っていきました。

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次女のパチンコ台

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息子のパチンコ台

出来るだけ釘は多く打った方がビー玉の意外な動きが出ますし、ビー玉と釘がぶつかる軽快な音も楽しめるように思いました。そうそう子供には軍手をはめさせると良いかもしれないですな。

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10球勝負で点数を競ったりしながら、思っていた以上に楽しく遊べますね。釘打ちに関しては遊びながら打つ場所を増やしたり変えたりすると良いと思います。ちょっとした違いで大きくビー玉の動きに違いが出るのも面白いものですね。


完成. 傾斜作り


パチンコ台に傾斜をつけるための方法も子供達とアレコレ知恵を出し合いました。そのまま桐箱の裏、上部に木材をくっつければOKとも言えますが、小学校に持って行くことも考慮すると持ち運び時にコンパクトであることが望ましい。

蝶番を上手く利用出来ないものかと思いましたが、荒物屋の兄ちゃんには首を傾げられました。実際に活用しようと思うとなるほど、これは使えねぇ(^▽^;)その後、傾斜作りに活用出来るモノを物色しに子供達と100円ショップへ。

なかなかコレだ!というモノに巡り会いませんでしたが、売り場の隅っこに展示されていた小型のイーゼルにピンときました。

とりあえず1つだけ購入しアレコレ試してみた結果、のこぎりで長さ15cmほどに足を短くして、パチンコ台裏の上部にあんばい良く取り付けるとイーゼルの足とパチンコ台のヘリが干渉して上手い具合にストッパーもかかりました。

自由研究

荒物屋の兄ちゃん『設計図も作らねぇで、いきあたりばったりかよ』

作成前はこのように言われておりました。まさにおっしゃる通りですが、幸運にも上手く行きまして...

荒物屋の兄ちゃん『上等上等。自由研究キットでも売ったら良いんじゃね』

最終的には職人肌の兄ちゃんから上々のお墨付きを賜りましたので、子供達には自信を持って学校に提出してもらいたいものであります。ま、あとは新学期までこの手作り感溢れるパチンコ台が壊れないことを祈るばかり(^▽^;)ちなみにこのように蓋も出来るので持ち運びも楽々です。

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