日本橋富沢町『喜久川』の鰻
一昨日は年明け最初の仕入れ。中途半端な時期で何を仕入れたものか悩むし、やたら寒いうえに雨まで降ってきたので、3軒回ってオーダーストップ。飯だ、飯。このくらいで切り上げて飯を食おう。
もう場所は決めてありました。この界隈は美味しい鰻屋さんがひしめくエリアですが、日本橋で鰻といえば私はココなのです。
数年前まではお世話になってた着物問屋さんがたくさんあったんですよね、このお店の辺り。時代の流れで、今は軒並みマンションやら違う業種のビルに変わってしまいました。
家業を継ぐことを決めて、日本橋の着物問屋さんに挨拶回りをした日に、親父と一緒にこのお店でお昼を食べました。「東京のうなぎ、美味いなぁ。親父はいつも仕入れに来てはこんな美味いうなぎを食ってんのかよ」って思ったっけ。
狭い間口の入口を入るといきなり地下へと向かう階段。勇気を出してトントンと降りていきます。
こぢんまりしてて年季が入ってるけど小綺麗な店内。テーブル席が3つと壁沿いに小上がりの座敷、帳合場のテーブルの奥は丸見えの厨房。
はぁ、落ち着く。
お重ときも吸をふたつ注文。鰻屋さんだからじっくり待つ気でいたから...
思ってたよりも早く運ばれてきました。ああもうよだれが。
初めて食べたあの時と変わらない味。ふんわり柔らかい鰻、ご飯がいくらでも食べられそうな濃厚なタレ。完食まで3分かからなかったな(^▽^;)がっついちゃったから白菜のおしんこと熱々のきも吸は鰻重の後で食べました。
ごちそうさまでした。あの頃をフッと思い出させてくれる鰻屋さん、いつまでも続けてて欲しい。
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