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2015.01.12

『探偵の探偵』

探偵の探偵 講談社文庫

また一冊、積ん読を消化。

『万能鑑定士Qの謎解き』の巻末に「8/25(2014年)に次回作「ムンクの叫び(仮題)」を刊行予定」としっかり書かれていたにも関わらず、一向に次回作が刊行されないうちに新シリーズ『探偵の探偵』がスタートしました。どういうことだろ?

2014年5月まで、4年間にQシリーズ20巻、αシリーズ5巻を隔月刊行し続けたが、多くの読者が最新刊まで追いつくまで待つという理由で中断。11月から講談社文庫の『探偵の探偵』シリーズが開始されることになった。(wiki)

ふ〜〜〜ん。分かったような分からないような。まぁともかく著者の執筆意欲は相変わらず旺盛なようで、この新シリーズ刊行となりました。しかも旺盛さを証明するかのように、矢継ぎ早に翌月には2作目刊行とQシリーズやαシリーズをも上回るペースです。

さて『探偵の探偵』と銘打たれた新シリーズ。ちょっとピリッとしないタイトルで、個人的にはいまひとつ読書欲を喚起されませんでした。だからこその積ん読入りだったわけですが、そこはさすがの松岡圭祐でして、読み始めてみたら一気に読了させられました。

Qシリーズやαシリーズは「人の死なないミステリー」ですが、『探偵の探偵』ではその縛りが取り払われています。ただ主人公が美しいヒロインであるところは松岡シリーズ作品の基本をしっかり踏襲してました。

逗子ストーカー殺人事件』という悼ましい事件がこの作品を著すキッカケになったのではないでしょうか。探偵事務所が被害者となる女性の居場所を調べ、犯人となる男に知らせてしまったために起こった事件でしたから。私たちと同様、著者もまた橋渡しをしてしまった探偵に大きな疑問や強い憤りを覚えたのではないでしょうか。

新たな主人公にまだしっくり来ない部分があるものの、3回ほど涙腺が緩んでしまいました。Qシリーズやαシリーズとは全く異なる手応えの小説です。ではさっそく手元の『探偵の探偵Ⅱ』を読み始めてみることにします。

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