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2016.09.20

忘れたくないことを 忘れてしまったことだけ 憶えている

小説 君の名は。 (角川文庫)


小説『君の名は。』は新海氏自身によって映画公開に先駆けてノベライズされた作品。

当初、新海氏は「この作品の小説は書かない」と言っていたそうです。確かにテキストでは、物語にとってとても大切な糸守の町の様子、湖の様子、御神体の山の様子を映像のようには伝えきれないですからね。

小説を読みながら映画館で観た瑞々しいふたりの表情や、美しい糸守の風景がよみがえったけれど、もしも映画より先にこの小説を読んでいたら、どう感じたのだろう?

でも映画館では涙のひとつも零れなかったけど、小説のラストシーンでは堪えきれませんでした。丁寧に丹念にじっくりとあの物語を、あの場面を味わえてよかった。


君の名は。 Another Side:Earthbound (角川スニーカー文庫)


そしてもう一冊。著者は新海氏ではありませんが、『君の名は。』をさらに掘り下げる作品です。とても人気があるようで、Amazonでポチったら出荷が実に9/27。待てません。というわけでKindle版で購入しiPhoneやMacで読みました。

瀧が糸守で過ごしていた時間がブラジャーを中心にたっぷりと語られる序盤、とても楽しく読めるに決まってます。そこだけでも買った価値がありましたわ。そしてテッシーや四葉から見た瀧入りの三葉が語られた後、四葉も遂にタイムフライヤーに...。

そして最後に映画では最もミステリアスだった三葉の両親のエピソードが語られます。この章は非常に読み応えがありました。映画『君の名は。』がご都合主義だと残念に思った人にこそ読んでもらいたい。(1年半、映画作りの一員として携わったRADWIMPSの挿入歌も併せてじっくり聴いてもらいたい)まぁ「曜日の確認くらいするだろ普通」って人には通用しないですけどね。

とにかく。映画『君の名は。』が大好きになった方は、『君の名は。 Another Side:Earthbound』を読まれることを強くおすすめします。新海氏ノベライズの方も最後の数ページのために読んでも良いかも。

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